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細胞生物学的手法による内リンパ水腫発症の病因解析

研究課題

研究課題/領域番号 07671839
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東北大学

研究代表者

朴沢 孝治  東北大学, 医学部・付属病院, 講師 (20199459)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード内リンパ水腫 / 内リンパ嚢 / モルモット / 自律神経 / モノクローナル抗体
研究概要

メニエール氏病、変動する低音部感音性難聴の病態として古くより、内リンパ水腫が考えられてきたが、その成因については、明確な回答は得られていない。今回我々は,内リンパ嚢上皮に存在する37kdaの抗原に対する計3種のモノクローナル抗体を作製した。これらは、内リンパ嚢の中間部〜遠位部の上皮細胞表面に認められ、電子顕微鏡レベルでは、いわゆる暗細胞、明細胞両者に反応がみられた。このうち2種の抗体は腎近位尿細管と交叉抗原性がみられた。水分、イオンの吸収という代謝の活発な近位尿細管に交差性がみられたことは、内リンパ嚢の機能を考える上で興味深く、現在近位尿細管のin vitroの実験系で、モノクローナル抗体のepitopeが機能を有するか検討中である。一方、カテコールアミンの静脈内投与により、内リンパ嚢内電位の変化が生じることが知られていたが、今回の検討により、モルモット内リンパ嚢内の交感神経分布が、電子顕微鏡レベルで明らかにされた。S状静脈洞に沿って、内リンパ嚢遠位部に達した交感神経は中間部に密かに分布し、近位部までのびるか、内リンパ管には分布せず内耳の交感神経との交通はみられなかった。この交感神経は血管周囲に分布する他、上皮近くにも分布し内リンパ嚢の機能に関係していることが予想された。これら内リンパ嚢上皮の近位尿細管と交差する抗原の機能と神経制御が如何に内リンパ水腫発症に結びつくかについては、次年度の課題としたい。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hazawa. K., Takasaka. T.: "Sympathetic and CGRP-positive nerve supply to the endolymphatic sac of guinea pig" Acta Otolanygel. suppl 506. 14-17 (1993)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hazawa. K. et al: "Heaving and glycocon jugates" Glycobiology. 3. 47-55 (1993)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kusakari C., Hazawa K.: "MRL/MP-1pr/1pr mouse as a model of immune-induced sensorihoural heavingloss." Ann. Otol. Rhinol. Lavyngol. suppl 157. 82-86 (1992)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hazawa K: "Ca-ATPase in the normal and hydropic ear of the guinea pig." Otol Jpn. 1. 47-49 (1990)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 朴沢孝治: "内耳における交感神経分布" 耳鼻と臨床. 37. 1207-1211 (1991)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 朴沢孝治他: "モルモット内リンパ嚢上皮細胞に対するモノクローナル抗体作製の試み" Otol Jpn. 4. 541- (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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