研究課題/領域番号 |
07671840
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
青柳 優 山形大学, 医学部, 教授 (40107181)
|
研究分担者 |
鈴木 豊 山形大学, 医学部, 助手 (70250925)
布施 健生 山形大学, 医学部, 助手 (00167628)
横田 雅司 山形大学, 医学部, 講師 (80166884)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 変調周波数追随反応 / 他覚的聴力検査 / phase coherence / near-field poteutial / 下丘 / 蝸牛神経核 / 周波数追随反応 / amplitude modulation following respense / near field potential / frequency following response / Ainplitude rnodnlation following respouse / near-field potwntial / Fregriluiy following respouse |
研究概要 |
1.80Hz AMFRについての臨床的研究 高音急墜型・低音障害型・谷型・山型のオ-ジオグラムを有する難聴成人、及び難聴幼児125名を対象として、80Hz AMFRの周波数特異性と信頼性について検討した。その結果、80Hz AMFRの反応閾値パターンはオ-ジオグラムによく近似し、ことに難聴幼児では純音聴力レベルと80Hz AMFR反応閾値の相関の高い(r=0.863)ことが確認された。即ち、どのような型のオ-ジオグラムの症例でも、80Hz AMFR閾値のみによって、かなり正確にオ-ジオグラムを描くことが出来ることが確認された。又、正常成人、及び正常幼児を対象として80Hz AMFRの睡眠深度による反応安定性の変化について検討したが、睡眠深度が深い程安定した検査結果が得られた。更に、ブロックダイヤグラム形式汎用プログラミングソフトLab VIEWを用いて、1度に4周波数の聴力を測定するためのmultiple stimulation techniqueに用いる刺激音を作成した。これの臨床応用により検査時間の大幅な短縮が見込まれ、現在、これによる検討を開始しているところである。 AMFRの起源についての実験的研究 ネコを用いstereotaxicに針電極を蝸牛神経核と下丘に刺入し、near-field potentialを記録し、頭頂部より誘導されるAMFRと比較した。蝸牛神経核・下丘いずれでも、正弦波的振幅変調音に類似の電位、即ち周波数追随反応(FFR)様の波形が記録される部位と変調周波数様の波形、即ちAMFR類似の電位が記録される部位があったが、AMFR類似の電位は蝸牛神経核腹側核後方付近で2度の位相反転が認められ、ここがAMFRの起源の1つであると考えられた。下丘においても同様に検討したが、下丘背側では正弦波的振幅変調音に類似の電位が、腹側ではAMFR類似の電位が記録され、蝸牛神経核と同様にFFRとAMFRの起源部位が異なることが示唆され、蝸牛神経核・下丘ともにAMFRの起源となっていることが示唆された。
|