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サッケード機能に関与する上丘ニューロンの投射様式の電気生理学及び形態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07671844
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大柿 徹  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20251522)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード上丘 / 傍中脳水道灰白質 / オムニポ-ズニューロン / 前庭神経核 / バイオサイチン / サッケード / 眼振 / 自律神経
研究概要

眼球運動系の脳幹中枢のなかで、前庭神経核、サッケード機能に関与する上丘、前庭及び視運動性眼振を含め急速眼球運動の発現に関与する脳橋のオムニポ-ズニューロン(omnipause neuron:OPN)、また自律神経系の脳幹中枢の一つである傍中脳水道灰白質(periaqueductal gray:PAG)に順行性神経標識物質のdextran biocytinを電気泳動法を用いて注入し、これらの核間の相互関係を検討した結果、以下の事項が明きらかとなった。実験にはネコを用いた。
1、上丘とPAG、OPNとPAGとの間にはそれぞれ相互投射が認められた。
2、上丘ニューロンはOPNの存在領域に投射していた。
3.前庭神経核、PAGとOPNからは嘔吐中枢である弧束核を中心とした延髄背側部の自律神経諸核に投射が認められた。
PAGは交感系、副交感神経系の亜核に分かれており、血圧、瞳孔の調節等、自律神経の中枢制御を行うと考えられている。またここからは弧束核等の延髄の自律神経諸核への投射があり、間接的に悪心、嘔吐の発現に関与している可能性がある。このPAGと上丘やOPNとの間には相互投射が認められ、さらにOPN、前庭神経核からは弧束核へ直接投射があることから、眼球運動系と自律神経系の間には強い相互関係があることが神経解剖学的にも明かとなった。今回は数ある眼球運動系、自律神経系の諸核の中で上丘、OPN,PAG,弧束核間の関連についてのみ解析したが、今後他の核間の関連性について解析を進めれば、この両者の関係はさらに明らかになると思われる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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