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後迷路性聴覚障害の発生機序に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671845
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 英和  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50163556)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードモルモット / 下丘 / FM音 / 応答野
研究概要

後迷路性難聴の発症機序を明らかにするためには、正常例の聴覚中枢における複合音の検出機構を明らかにすることが重要である。周波数変調音(FM音)は動物のコミュニュケーションサウンドの重要な構成要素であるが、今回はモルモット下丘ニューロンのFM音に対する応答について検討した。FM音は立上がり、立ち下がり10ms、持続時間100msのトーンバーストのかたちで与え、トーンバーストの中央が各ニューロンの特徴周波数(CF)となるように設定した。また、周波数変調の速度は3種類とし、音圧は域値上20-30dBとした。各ニューロンの純音に対する応答野とFM音に対する応答について検討した。
ネンブタール麻酔下のモルモットより記録した94個の下丘ニューロンについて検討した。FM音が応答野の外から始まり外で終わる場合、約半数のニューロンは上向性FM、下向性FMの両者に応答を示した。一方、残りの約半数はどちらか一方のFM音にのみ応答を示すか、どちらにも応答を示さないかであった。FM音が応答野の内側から始まり内側で終わる場合、大多数のニューロンが上向性FM、下向性FMの両者に応答を示したが、一者のみにしか応答を示さないニューロンも記録された。FM音が応答野の内側から始まり外側で終わるかその逆の場合、FM音が応答野の内側から始まる場合のみしか応答を示さないものがあった。このように、下丘ニューロンのFM音に対する応答は純音に対する応答野からは単純には予測できない。応答野の両側もしくは片側に抑制野が存在し、FM音が応答野に入る場合でも、先に抑制野を横切る場合、応答を示さないと考えられた。聴覚中枢における複合音の検出には抑制野が大きく関与していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田中英和、鈴木政彦、小松崎篤: "脳幹障害モルモット下丘ニューロンのクリック音に対する応答" Audiology Japan. 38. 215-221 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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