研究課題/領域番号 |
07671848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
宮田 英雄 岐阜大学, 医学部, 教授 (90021469)
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研究分担者 |
白戸 弘道 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (30187538)
水田 啓介 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (10190638)
伊藤 八次 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (60135192)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 体平衡機能 / 運動の記憶 / 空間学習 / NMDAの受容体 / 運動能力 / 視運動刺激 / 重心動揺検査 / 単位面積軌跡長 / 前庭代償 / 静的症候 / 自発眼振 / 頭部偏位 / 動的症候 / 遊泳検査 / グルタミン酸受容体遮断薬 / NMDA受容体拮抗剤 / 熟練 / 体平衡機能向上 / グルタミン酸受容体 / NMDA受容体 / 前庭脊髄系 / 平衡台 / 重心動揺 / 迷路性立ち直り反射 / 自己受容性立ち直り反射 / 視性立ち直り反射 |
研究概要 |
訓練により体平衡機能が向上する機構は、平衡器官を介し、脳を含めて新しい神経回路が成立すると考えられる。しかし、体平衡機能向上の機構や運動の記憶に関与する部位についてはよくわかっていない。体平衡と運動機能向上に関して基礎的研究(研究1)および人による研究(研究2)を行った。 研究1:運動の記憶は記憶の中でも空間学習と同じ手続き的記憶に含まれるとされ、空間学習と共通した部位が関与する可能性があると考えられる。そこで、体平衡機能向上に役割をはたす運動の記憶が、空間学習に関与する海馬などの部位の関与があるか否かを検討した。その一つの手段として、体平衡機能向上へのNMDA受容体の関与を検討した。その結果、体平衡機能向上へのNMDA受容体の関与は空間学習と比較して少ないと考えられた。体平衡機能向上には運動の巧緻性や協調運動も影響していると考えられ、同じ手続き的記憶でも関与する部位が異なると思われる。末梢投与によるMK-801は海馬に最も結合しやすく、大脳皮質、大脳辺縁系、脳幹の順に結合部位が少なくなり小脳にはほとんど結合しないことが報告されている。このことより体平衡機能向上の獲得には、空間学習に重要とされる海馬における長期増強の関与は少なく小脳などの関与の可能性が考えられた。 研究2:近時、めまい・平衡機能障害例の身体動揺を評価する方法として重心動揺検査が普及しており、運動選手に対しても利用されつつあるが、評価は未だ一定していない。身体の安定さと運動能力の優秀さを見いだすために視運動刺激負荷重心動揺検査による評価を検討した。その結果、本検査における左右径、単位面積軌跡長は、運動能力の評価に有用であると考えられた。また、視器だけの訓練により視性脊髄系の安定を認め、平衡器官の機能の連係が示唆された。
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