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急性感音難聴の経過と歪成分耳音響放射

研究課題

研究課題/領域番号 07671850
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

植田 広海  名古屋大学, 医学部, 講師 (20213358)

研究分担者 服部 琢  名古屋大学, 医学部, 講師 (10172933)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード急性感音難聴 / 突発性難聴 / 歪成分耳音響放射 / DPOAE
研究概要

急性感音難聴の経過中には聴力レベルと誘発耳音響放射(EOAE)検出閾値がよく相関する。しかし、EOAEの出力は1kHz近傍の直力を反映するため、水平型以外では聴力レベルとの間に解離が生じ、また周波数別の評価は不可能である。このため、周波数特異的な反応を得られる歪成分耳音響放射(DPOAE)で、より詳細な検討や予後の予測が可能かを検討した。
正常聴力者で、DPOAE検査装置(ILO-92)における測定条件を検討し、f2/f1比が1.2〜1.3、L2がL1より10-15dB小さい時により大きなDP出力が得られ、最適であることがわかった。
発症後1週間以内に受診した水平障害型の突発性難聴を対象とし、連日の純音聴力検査(PTA)およびDPOAE/EOAE測定を行った。著明回復例では、聴力レベルの改善に伴って各周波数におけるDPパワーも回復し、健側耳とほぼ同等となった。経時的な聴力レベルとDPパワーの相関関係をみてみると、1kHzのDPパワーは、他の周波数より1kHzの聴力レベルをよく反映、平行して推移した。
各周波数で評価可能であった6症例で、1, 2, 4kHzでの相関関係の平均を求めると、各々0.856、0.731、0.613となり、高周波側ではやや低下するも、高い値をとった。内耳の機能がある程度周波数別に評価可能であったが、測定日によってはDPパワーは大きく変動し、そのバラつきのため、ある時点のみでの評価には問題があった。
これに対してEOAEのTotal Echo Power (TEP)は0.952と極めてよく5分法平均聴力レベルと相関した。DPOAEでバラツキの生じた理由は未解析であるが、臨床応用上の問題点として提起された。
経験した症例を通じてDPOAEが聴力レベルに先行して回復した例はなく、この意味でDPOAEによる予後の予測には無理があると考えられた。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 服部 琢: "DPOAEによる急性感音難聴の経過観察" Audiology Japan. 39. 541-542 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TAKU HATTORI: "Distortion Product Otoacoustic Emissions in Acute Sensorineural Hearing Loss." Vol.39No.5. 541-542 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TAKU HATTORI: "Distortion Product Otoacoustic Emissions in Acute Sensorineural Hearing Loss." Vol.39No.5. 541-542 (1996)udiology Japan.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 服部 琢: "DPOAEによる急性感音難聴の経過観察" Audiology Japan. 39.5. 541-542 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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