研究課題/領域番号 |
07671858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
原田 孝之 (1996) 島根医科大学, 医学部, 教授 (90112135)
加藤 太二 (1995) 島根医科大学, 医学部, 講師 (20185846)
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研究分担者 |
加藤 太二 島根医科大学, 医学部, 講師 (20185846)
川内 秀之 島根医科大学, 医学部, 教授 (50161279)
柴 宏巳 島根医科大学, 医学部, 助手 (30281760)
佐野 啓介 島根医科大学, 医学部, 助手 (10263542)
原田 孝之 島根医科大学, 医学部, 教授 (90112135)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | イノシトール三燐酸受容体 / 単クローン抗体 / 免疫細胞化学 / 交叉反応性 / 扁平上皮癌細胞 / ヒト / 扁平上皮細胞 / 免疫組織細胞化学 / イノシトール三燐酸レセプター / 頭頚部癌細胞 |
研究概要 |
イノシトール三燐酸(IP_3)は細胞内シグナル伝達における重要なメッセンジャーであり、IP_3レセプター(IP_<3->R)を介して細胞内Ca^<++>の調節に関与している。IP_<3->R蛋白質およびこれをコードする遺伝子は御子柴らにより明らかにされているが、同時に作製された抗IP_<3->R単クローン抗体を利用して、免疫組織細胞化学的研究も進められてきた。IP_<3->Rが細胞内で普遍的役割を担う物質であることから、我々はラット抗マウスIP_<3->R単クローン抗体3種(10A6、4C11、18A10)のヒト抗原との交差反応性を利用して、ヒト正常皮膚、扁平上皮組織、及び培養扁平上皮癌組織のIP_<3->Rの分布を明らかにしてきた。この中で、扁平上皮癌細胞核内に 10A6抗体とのみ反応する抗原を認めたので、この抗原の性状について検討した。ヒト頭頚部扁平上皮癌及び食道扁平上皮癌を材料として 10A6対応抗原の分布を共焦点レーザースキャン顕微鏡を用いて調べたところ、核小体を除く核内に微細顆粒状にこの抗原の発現がみられ、細胞株間で染色強度に差が認められた。しかしこの染色強度と細胞の分化度、あるいは原発部位との間には明らかな相関は認められなかった。電子顕微鏡学的にこの抗原の細胞内分布の観察を試みたが一定の結論を得ることはできなかった。これまでの機能的な解析では核膜以外の核内にはIP_<3->Rの存在は知られておらず、3種のモノクローナル抗体のうち 10A6のみにみられた免疫反応性であることからIP_<3->R以外の抗原を交叉反応によりとらえている可能性が考えられた。この抗原の実体およびその発現の生物学的な意義について更に検討を進めている。
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