研究課題/領域番号 |
07671884
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
甲能 直幸 順天堂大学, 医学部, 助教授 (20118946)
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研究分担者 |
中澤 詠子 順天堂大学, 医学部, 助手 (60245751)
中村 昇太郎 順天堂大学, 医学部, 助手 (70245752)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 癌化学療法 / 頭頸部癌 / 固形癌腫瘍モデル / シスプラチン耐性癌 / 多細胞スフェロイド / Paclitaxel / 喉頭癌 / 臨床材料スフェロイド / 頭頚部癌 / 薬剤感受性試験 / コロニー形成率 / 願化学療法 / 併用療法 / 扁平上皮癌 |
研究概要 |
培養細胞株HEp-2およびKB細胞の、DDP耐性細胞を用いた実験系においてPaclitaxel(タキソ-ル)について、その効果を詳細に検討した。結果は用量および時間依存性に殺細胞効果の上昇が認められた。特に、24時間以上の投与では、HEp-2細胞において単層培養細胞、多細胞スフェロイドともに、0.1μg/mlの低濃度でも、生存率10%未満の高い殺細胞効果を認めた。KB細胞では、HE-p2細胞に比べてpaclitaxelの効果がやや悪く、耐性株において約10%以上の高い殺細胞効果を得るのに、単層培養細胞、多細胞スフェロイドともに72時間の長い作用時間を要した。DDP耐性MTSでも親株MTSと同等にPaclitaxelに反応する事が確認された。すなわち殺細胞効果は、時間、濃度、両方に依存することが解明された.DDP耐性癌に対する有効性も示唆された。PaclitaxelとDDPの併用実験では、投与スケヂュ-ルに関する検討をおこなった.この結果、Paclitaxelを先に投与してからDDPを投与する方法がいずれの細胞株においても、相乗効果が高かった.頭頸部扁平上皮癌におけるシスプラチン耐性癌に対してpaclitaxelの抗腫瘍効果が期待される。 従来より臨床材料から直接MTSを作成するのは困難とされていたが、酵素処理を行わずに、鋏で細切し、これを寒天皿に播くことによりMTS作成に成功した.この臨床MTSでは5FUの効果を検討した.250ug/mlの濃度で、コロニー形成率の低下を認めた.5FUでは250ug/mlの付近の薬剤濃度がMTSによる感受性試験での、陽性、陰性の判定材料の参考になると思われた.この症例は、臨床的にも5FUが著効を示し、臨床との相関が示された。臨床材料よりのMTS作成は、症例数を重ね、これまでに10例施行した。扁平上皮癌以外では、悪性多形腺腫、悪性リンパ腫が含まれている。この臨床材料とMTSとの組織型の比較を行い、MTSにしても原腫瘍の特長は良く保たれていることが確認された。臨床例より確実にMTSを作成する手法を、ほぼ確立したと考えている。今後は、この臨床MTSを用いて、薬剤感受性試験のみならず、癌遺伝子の発現形態、テロメア-に関する研究などを進めていきたい。
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