研究課題/領域番号 |
07671896
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大橋 勉 北海道大学, 医学部, 助手 (30233240)
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研究分担者 |
福島 菊郎 北海道大学, 医学部, 助教授 (70091486)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | Frontal Eye fisld / Vertical Eye movement / Interstiticl nucleus of Cajal |
研究概要 |
我々は覚醒ネコを用いて水平方向で報告されているBurster-driving neuron(BDN)と類似した発射様式を示す垂直BDNをCajal間質核内およびその近傍で見い出し、その記録部位の障害により、随意性の上方向あるいは下方向の選択的垂直注視障害が起きることを報告し、これら垂直BDNを選択的垂直障害の原因となる細胞群として推測した。一方、随意性眼球運動の発現には以前より前頭眼野および上丘の重要性が破壊実験、電気刺激実験、単一細胞外記録実験で指摘されている。前頭眼野および上丘は部位によりベクトルで決まった眼球運動が引き起こす部位特異性がある。サルの前頭眼野は比較的良く調べられているが、ネコ前頭眼野は不明な点が多い、そこで、平成7年度は、猫の前頭眼野を電気刺激し前頭眼野のどの部位で、どのような眼球運動が出現するかを検討した。ネコの両眼にサーチコイルを逢着し、両眼の眼球運動を2次元で記録し、電気刺激により出現した眼球運動を定量的に調べた。前庭刺激に応じる前頭眼野の細胞群が存在するかどうかも検索した。 現在の所、電気刺激に共同性あるいは輻輳様の眼球運動が出現した部位が見い出されたが、前頭眼野の細胞群の中では、前庭刺激に応じるような細胞群はまだ見い出されていない。 今後はBurster-driving neuronを記録しつつ、眼球運動が誘発された部位の前頭眼野を電気刺激を行い、短潜時で応答があるかを検討していく予定である。
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