研究課題/領域番号 |
07671915
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡本 直之 京都大学, 医学研究科, 助手 (70263069)
|
研究分担者 |
喜多 美穂里 京都大学, 医学研究科, 助手 (00252453)
谷原 秀信 京都大学, 医学研究科, 講師 (60217148)
柏井 聡 京都大学, 医学研究科, 講師 (50194717)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | グルタミン酸受容体 / ノックアウト・マウス / 網膜変性 / 双極細胞 / クローニング |
研究概要 |
われわれのグループにより多くのグルタミン酸受容体がクローニングされてきたが、本年度はその中でも眼の網膜に特異的に発現しているmGluR6に焦点をあて、ヒトの網膜疾患との関係を追究した。 まず、mGluR6の異常が眼にどのような生理学的、病理組織的異常をひきおこすかを調べるため、mGluR6のノックアウト・マウスを用いて電気生理学的解析、組織学的検討をおこなった。網膜電図(ERG)の解析では、b波の消失が観察され、mGluR6が双極細胞に特異的に発現していることを裏付ける結果が得られた。網膜変性のモデル動物であるRCSラットではmGluR6の抗体を用いた組織学的検討でmGluR6の分布の異常が明らかになった。他の網膜変性のモデル動物でも同様の所見が得られると考えられる。 網膜変性のモデル動物の検討より、mGluR6の異常はヒトにおいてもなんらかの網膜変性を引き起こす可能性が高く、ヒトmGluR6のクローニング、および網膜変性疾患のスクリーニングをおこなった。ラット、マウスのmGluR6との相同性をもとに、ゲノムDNAをクローニングし、染色体における位置を決定した。さらにヒト眼疾患、特に遺伝性の網膜変性疾患との関連を追究すべく、遺伝性網膜変性疾患を有する家系をスクリーニングした。スクリーニングの方法としてはサザンブロッティング、シークエンシング、PCR,SSCPなどのテクニックを利用した。今後スクリーニングの範囲を広げることにより何らかの網膜変性疾患の原因が判明すると考えられる。
|