研究課題/領域番号 |
07671929
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大野 重昭 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50002382)
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研究分担者 |
伊藤 典彦 横浜市立大学, 医学部, 助手 (80264654)
熊谷 直樹 横浜市立大学, 医学部, 講師 (20234510)
中村 聡 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00237398)
杉田 美由紀 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (90235888)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 炎症性眼疾患 / 分子生物学 / ベーチェット病 / 疾患感受性遺伝子 / サルコイドーシス / アレルギー性眼疾患 / アデノウイルス結膜炎 / クラミジア結膜炎 |
研究概要 |
内因性ぶどう膜炎、アレルギー性眼疾患、および感染性結膜炎を対象に分子生物学的研究を行い、以下のような成果を得た。 1.内因性ぶどう膜炎 ベーチェット病の疾患感受性遺伝子を検索するため、HLA-B,-C遺伝子を含むYACクローンを構造解析したところ、NOB-1〜8の8個の新遺伝子が同定された。そしてベーチェット病患者の75%はクラスI領域に存在するMICAのコーディングリージョン(TM領域)に反復単位が3塩基のマイクロサテライト多形性を有していた。従って、ベーチェット病の疾患感受性遺伝子はこのMICAである可能性があり、現在MICB遺伝子の解析とともにさらに検討中である。同様にサルコイドーシスではHLA-DRB1鎖の11番目がセリンであるものが高い疾患感受性を有することを明らかにした。 2.アレルギー性眼疾患 カモガヤ花粉症およびシラカンバ花粉症のHLAクラスIIタイピングを行ったところ、HLA-DR9,HLA-DQ3が発症因子として重要な役割を果たしていた。 3.感染症結膜炎 アデノウイルス(Ad)結膜炎の迅速診断法としてPCR-RFLP法を確立した。この方法を用い、1994年の日本のAd遺伝子型を検索したところ、Ad37変異株が主体を占めた。これに対し、1995年の流行株はAd8であり、年次別の流行株の変化が確認された。また、クラミジア結膜炎ではD〜KのSTDバイオバ-のみが検出され、A〜Kのトラコ-マバイオバ-は全く検出されなかった。 以上より、炎症性眼疾患の分子生物学的研究の重要性が明らかにされた。
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