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免疫抑制薬CAMの実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎発症抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671935
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関東京医科大学

研究代表者

臼井 正彦  東京医科大学, 医学部, 教授 (40074570)

研究分担者 市側 稔博  東京医科大学, 医学部, 助手 (20231144)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードぶどう膜網膜炎 / 免疫抑制薬 / サイトカイン
研究概要

ヒトぶどう膜網膜炎の実験モデルとして、実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(以下EAUと略す)が知られている。EAUは網膜特異抗原であるInterphotoreceptor retinoid-binding protein (IRBP)やS抗原をラットなどに強化免疫することにより惹起される。近年開発された新しい免疫抑制剤CAMは、抗生物質MPAの誘導体であり、細胞増殖抑制作用を有する。CAMは経口投与で高い抗腫瘍効果とともに免疫抑制効果も有し、また副作用が少ないことが知られており、近い将来臨床応用が期待されている。今回の研究ではラットEAU発症後にCAM投与を開始し、臨床に近い状況でのCAMの抑制効果を検討した。LewisラットにウシIRBP50μgを免疫し、細隙灯顕微鏡で前眼部炎症が発症したことを確認後、CAM50mg/kg/dayの投与を開始した(免疫後11日)。免疫28日後に屠殺し、眼球の組織学的検索を行うとともに、bioassayまたはELISAにてIRBPに対するサイトカイン(IL-2、IL-6、IFN-γ、TNF-α)産生能を調べた。免疫後、CAMを投与しなかったラットを対照とした。組織学的に対照群では全例に網膜病変が認められたのに対し、CAM投与群では異常所見がなかった。また、サイトカイン産生は、対照群ではIL-2が66.7U/ml、IL-6が650pg/ml、IFN-γが6000pg/ml、TNF-αが70pg/mlであった。一方、CAM投与群ではいずれのサイトカインも測定限界値以下であった。
CAMはEAUのeffector phaseでの反応をも抑制し、組織傷害の進展を阻止することができた。現在CAMの投与量、投与期間または投与開始日を変えた検討を行っており、EAUさらにはヒトぶどう膜炎の治療薬としての可能性を追求している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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