• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

角膜移植における組織適合性検査のDNA解析

研究課題

研究課題/領域番号 07671936
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

島崎 潤  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40170930)

研究分担者 萩原 政夫  東海大学, 医学部・移植免疫学, 助手 (00208422)
辻 公美  東海大学, 医学部・移植免疫学, 教授 (30055834)
坪田 一男  東京歯科大学, 歯学部・眼科, 助教授 (40163878)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード角膜移植 / HLAタイピング / PCR / DNA / HLAクラスII抗原 / 拒絶反応
研究概要

研究経過 これまでに確立したHLA-DNA解析法(PCR-RFLP法)を用いて、角膜移植のドナー、レシピエント81組のHLA-DR,DQ,DP抗原のHLAクラスII解析、およびそれらの臨床経過との関連の調査が終了した。81組のうち拒絶反応の危険性が高いハイリスク症例は51組で、うち18例(35.3%)で拒絶反応が発生していた。ハイリスクでない症例は30組で、うち6例(20.0%)で拒絶反応が発生していた。解析の結果、ハイリスク症例においては術後1年の時点で、HLA-DR,DQ,DP抗原の全てにマッチングのない症例は、少なくとも1つにマッチングのある症例に比べて、有意に拒絶反応の発生が少なかった(17%vs.50%,P=0.033)。HLA-DR,-DQ,-DP抗原の各々について検討すると、前2者ではマッチングと拒絶反応発症の間に有意な関連は認められなかったのに対し、DP抗原のマッチングの程度は、拒絶反応の発生と有意に関連していた。すなわち、ハイリスク症例において、HLA-DP抗原に少なくとも1つ以上のマッチングがある症例での拒絶反応発症率は7%であったのに対し、マッチングの無かった例では47%に発症が認められた(P=0.024)。また、免疫組織学的にHLA-DR,DQ,DP抗原が炎症のある角膜組織について発現していることが示された。HLAクラスI(HLA-A)抗原の解析は、症例数が少ないため拒絶反応に及ぼす影響については結論を得ることができなかった。
研究の評価 角膜移植におけるHLAクラスII抗原解析の意義について一層明らかにできた。これまで腎臓移植などでは、HLA-DR抗原の重要性が指摘されてきたが、HLA-DP抗原の重要性はどの臓器でもほとんど報告されていない。角膜移植の拒絶反応の発症頻度、時期が他臓器と異なることと考え併せると、今回の結果は、角膜移植の免疫学的独自性を示すものではないと思われた。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] B. Munkhbat,: "HLA Class II DNA Typing Using Ocular Tissue and Its Usefulness in Corneal Transplantation." Transplantation Proceedings.28. 1257-1258 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] B.Munkhbat,: "HLA Class II DNA Typing Using Ocular Tissue and Its Usefulness in Corneal Transplantation." Transplantation Proceedings. 28. 1257-1258 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 島崎潤宏.坪田一男.土田文子.佐藤忠之.萩原政夫.辻公美: "角膜移植におけるクラスII主要適合性抗原(HLA)のDNAタイピング." 日本眼科学会雑誌. 99. 1248-1253 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi