研究課題/領域番号 |
07671956
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
伊川 廣道 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20124935)
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研究分担者 |
横山 穣太郎 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80051407)
増山 宏明 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90255480)
平林 健 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40228812)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ヒルシュスプルング病 / 細胞外基質 / 接着因子 |
研究概要 |
消化管壁内神経叢の形成とHirschsprung病発生に及ぼす接着因子、細胞外基質の関与を明らかにすることを目的として以下の研究をおこなった。 1、Hirschsprung病無神経節腸管で異常増生している外来神経線維における神経細胞接着因子の発現に関して免疫組織学的検討を行った。正常部腸管においては細いneurofilament陽性線維が粘膜下層、輪状筋層、筋間層に分布し、無神経節腸管では太いneurofilament陽性神経束が見られ、神経細胞接着因子であるThy-1, Integrin-5はこれらの神経線維に発現していた。これに対してL-1は正常腸管の細い神経線維には発現しているが、無神経節腸管における太い神経束においては全く発現していなかった。L-1は神経系に特異的に発現し、細胞接着、細胞移動、神経突起伸展に密接に関与している免疫グロブリンス-パファミリーに属する高分子膜蛋白であることを考慮すると、Hirschsprung病無神経節腸管におけるL-1分子の発現異常は、外来神経線維の肥大・増生や神経堤細胞の遊走障害の原因になっている可能性が示唆された。 2、胎生11日から15日の正常マウス胎仔の凍結切片を作製しLaminin, Collagen 1V, fibronectinに対する抗体を用いて胎仔腸管における細胞外基質の発現様式を検討した。11日に粘膜基底膜、間葉系細胞ならびに腸管の最外側に強く発現し、この傾向は胎生14日まで変わらず、15日からは粘膜層と筋層が厚くなり細胞外基質も厚く染色される。また神経節細胞は染色されず、これを囲むように細胞外基質が存在した。 3、現在全胚培養器を用いて胎生8日目の胎仔培養を行っている。
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