研究課題/領域番号 |
07671967
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永瀬 佳孝 (永瀬 桂孝) 大阪大学, 歯学部, 助手 (50252698)
|
研究分担者 |
中川 新二 大阪大学, 歯学部, 助手 (20263296)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 舌運動 / 舌下神経 / 運動ニューロン / 細胞内記録法 / 細胞内染色法 / Neurolucida |
研究概要 |
舌つきだし筋と舌ひっこめ筋について、それぞれの運動ニューロン(舌下神経運動ニューロン)を同定し、その形態及び機能を調べた。形態の分析には、ニューロンの形態を三次元的に描画し、その形態のパラメータを分析できるシステム(Neurolucida)を用いた。舌下神経運動ニューロンの形態は、咀嚼筋運動ニューロンの形態と著しく異なっていた。舌つきだし筋と舌ひっこめ筋では形態の差異はほとんどなかった。その細胞体は面積が1200-1600μm^2で、幹樹状突起の数は平均7本であった。樹状突起は分岐のないものと、分岐を繰り返すものに分けられ、その広がりも極性を示すものと示さないものに分けられた。樹状突起の広がりは、細胞体の中心から1200μmのものがほとんどであるが、樹状突起の広がりに極性を示すものでは、細胞体の近くで渦巻き状にループを形成するものが観察された。また、咬筋神経や下歯槽神経を刺激して、舌下神経運動ニューロンで記録すると、様々な後シナプス電位が記録され、咀嚼運動と舌運動との連動が示唆された。この後シナプス電位が大きいものほど、舌下神経運動ニューロンの形態が複雑であることも示唆された。Neurolucidaによる分析から、舌下神経運動ニューロンの表面積や、樹状突起の三次元的な配置などのデータが得られた。これらのデータからコンピュータシミュレーションを行うと舌下神経運動ニューロンの機能と形態の関連や、咀嚼運動における役割などが解明できる。
|