研究課題/領域番号 |
07671995
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
田中 秀 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (40089389)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 象牙質 / コラゲン線維 / 象牙芽細胞 / 電子顕微鏡 |
研究概要 |
象牙質のコラゲン線維を形成する象牙芽細胞は、基底膜を介して相対峙している内エナメル上皮細胞との相互作用(上皮と間葉の相互作用)の結果分化する.歯冠部の内エナメル上皮細胞は、後にエナメル芽細胞に分化してエナメル質形成にあずかるが、歯根部では上皮鞘細胞になりエナメル質形成にはあずからない.このように、性質の異なる上皮細胞との相互作用の結果分化してくる象牙芽細胞は、歯冠部と歯根部ではその形態が異なることが著者らの観察から明らかになっている.そこで、今回は歯冠部でありながら通常のエナメル質形成が起こらない領域、すなわちラット臼歯の咬頭頂のenamel-free areaにおける象牙芽細胞の形態やコラゲン線維の配列方向について観察をおこなった. 生後1日のenamel-free areaでは、内エナメル上皮細胞は背の低い円柱形を呈し、配列はやや不規則であった.象牙芽細胞の太い突起の方向は基底板に対して直角のものと平行のものとが認められた.コラゲン線維の配列方向は象牙芽細胞の突起と同様に、基底板に対して直角方向に伸びるものと平行に伸びるものとが混在していた. 生後2日では、内エナメル上皮細胞は著しく背丈が低くなり立方形を呈していた.象牙芽細胞は、1本の太い突起を基底板に対して直角方向に伸ばすものがほとんどであった.この領域のコラゲン線維は象牙芽細胞の突起に沿って象牙質表面に対して直角方向に配列するものと、象牙芽細胞の細胞体の遠位端が作る平面に平行で象牙質表面に対して平行に配列するものとの両者が認められた.このことから、ラット臼歯のenamel-free areaにおける象牙芽細胞の微細形態やコラゲン線維の配列は、歯冠部と歯根部の中間型を示すことが認められた.そして、象牙質コラゲン線維の配列方向は、その形成細胞である象牙芽細胞の形態が大きく関与することが示唆された.
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