研究課題/領域番号 |
07672028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
山田 庄司 昭和大学, 歯学部, 教授 (00111617)
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研究分担者 |
鈴木 恵子 昭和大学, 歯学部, 講師 (50119187)
天野 均 昭和大学, 歯学部, 講師 (90212571)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | CSF-1 / 破骨細胞 / 細胞融合 / オステオポンチン / アクチンリング / NHE1 / 極性化 / チロシン燐酸化 / 細胞内Ca^<2+> / Osteopontin / in situ hybridization / 接着因子 / カルシトニン / 酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ / マクロファージ / Wortmannin / Herbimycin A |
研究概要 |
我々は、この3年間のCSF-1の成熟破骨細胞及び前駆細胞に及ぼす影響に関する研究の総括とまとめを行った。即ち、Chambersらの方法に準じ、生後1日齢のWistar系ラットから摘出した長管骨より破骨細胞を単離した。0-500pM CSF-1及び15%FCSを含むIB培地にて培養した。培養終了後、酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ染色を施し、破骨細胞を同定した。破骨細胞の機能発現を検索する目的で、ロ-ダミンファロイジン染色によるアクチンの局在とインテグリンを介して細胞骨格と結合する接着因子オステオポンティンmRNAのin situhybridizationを行った。また一部の破骨細胞はアクチンの重合に必須といわれるNa^+/H^+交換体type 1(NHE1)のC末端側の抗体による免疫抗体染色を行った。CSF-1無添加の対照群では、破骨細胞は72時間後に殆ど全て死滅し、生き残った細胞も形態が小さくほとんどオステオポンチン遺伝子の発現が認められなかった。CSF-1添加群では、Hydroxyureaで増殖が抑制されているにもかかわらず、破骨細胞数の減少が認められなかった。CSF-1添加によって細胞同士の融合現象が促進され巨大化し、破骨細胞の核は周辺部に偏在する形態変化を起こした。形態変化に伴いオステオポンティンmRNAの発現が強く認められアクチンリングの形成も観察された。融合し巨大化した破骨細胞もカルシトニンのレセプターを多数持ち、マクロファージポリカリオンではないことが確認された。このCSF-1の破骨細胞融合促進作用は、チロシンカイネースの阻害剤であるHerbimycin A及びPI3kinaseの阻害剤であるWortmanninで阻害を受けることから,チロシンの燐酸化が成熟破骨細胞の融合に関与することが示唆された。
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