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ダウン症候群児の歯周疾患発症における細胞接着因子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 07672036
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関北海道大学

研究代表者

工藤 真幸  北海道大学, 歯学部, 助手 (10164500)

研究分担者 安田 元昭  北海道大学, 歯学部, 助手 (90239765)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードダウン症候群 / 歯周疾患 / インテグリン / フローサイトメトリー
研究概要

ダウン症候群(DS)においては一般に歯周疾患の罹患率が高いといわれている。一方,細胞接着因子のひとつであるLFA-1(lymphocyte function associated antigen-1)のβ_2鎖は21番染色体上にコードされており,Talorらは21トリソミ-であるDSではその発現が増大していると報告している。また,LFA-1の欠損症である白血球粘着異常症においてはその臨床的特徴として小児期からの重篤な歯周疾患の発症が認められる。本研究ではこのLFA-1とDS児における歯周疾患との関連について検討した。
[試料および方法] 北海道大学歯学部付属病院小児歯科外来に通院中のDS児についてその末梢血を採取し,フローサイトメトリーにて解析した。抗体としてはLFA-1のβ鎖を認識するCD18およびα鎖を認識するCDlla,それぞれのモノクローナル抗体を用い,リンパ球,好中球のフローサイトメトリーのパターンについてCoulter社製EPIC ELITE Flocytometry Systemにより検討した。またそれぞれの患児について下顎前歯部のデンタルX線写真を撮影し,歯槽骨の状態について検討した。
[結果] DS児から採取したリンパ球のCD18についてフローサイトメトリーを実施した結果,健常児のものと比較してそのパターンに変異が認められた。つまり健常児ではa,b,2つの明らかなピークをもつ二峰性のパターンが認められたが,DS児ではaのピークの低下によりbのみの1ピークに近いパターンとなった。これらのピークの変化はT細胞のサブセット比の変化と相関するとの報告もあるが、本研究ではa/b比とTh/Ts比の明らかな相関は認められず,下顎前歯部のbone lossとの関連も明確ではなかった。一方,好中球についてはDS児,健常児ともに1つのピークでこのような変異は認められなかった。今後はこの2峰性のピークの違いとDS児における免疫機構との関連について検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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