研究課題/領域番号 |
07672045
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岸 幹二 岡山大学, 歯学部, 教授 (30033202)
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研究分担者 |
上村 勝人 岡山大学, 歯学部, 助手 (20223505)
長谷川 勲 岡山大学, 歯学部, 助手 (10228439)
高木 慎 岡山大学, 歯学部, 助教授 (40116471)
藤木 知一 岡山大学, 歯学部, 講師 (00144981)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 三次元CT像 / 実体模型 / 手術シュミレーション / 顎口腔領域 |
研究概要 |
顎口腔領域の種々の病変、顎骨変形や欠損、骨折等の患者を対象に三次元CT像を作成、グラフィックデザインソフトを有するコンピューター支援のもとにディスプレイ上の骨組織の切り出し、移動、接合、付加、再建等のシュミレーションを行った。骨変形等の切り出しを要する症例において直線的でなく、湾曲した形の切り出しを要するときは制限があった。また数次の切り出しを行い、組み合わせによるシュミレーションでは正確な立体計測に必要性が求められた。さらに以下の症例でCT画像をもとに光硬化樹脂にて実体模型を作成した。症例は下顎頭肥大による顎骨変形例1例、上下顎骨骨折1例、下顎筋突起肥大2例、である。下顎頭肥大例では顎骨変形と下顎頭との関係は三次元CT、実体模型とも手術シュミレーションの手段として有用であったが、CT像の方が任意の画面上の切り出し設定が容易であった。骨折例は偏位がみられない部位では実体模型では表面の凸凹像により若干実体像では認識しにくかった。下顎頭筋突起肥大例では三次元CT像では見過ごされた咬合時の筋突起と顎骨および頬骨弓との関係をより明らかにすることが出来た。さらに続発したと思われる顎、頭蓋変形の要因を明らかにすることが出来、また手術シュミレーションの手段としても極めて有用であった。研究過程において三次元CT,光硬化樹脂による立体計測の必要性を認識し、夫々の計測値の測定精度についても実験的に乾燥頭蓋を使って三次元CT像、光硬化樹脂の作成を行った。計測点を認定した。夫々の立体計測値は今後矯正、口腔外科分野で行われる従来のセファログラムに比し、より正確で、しかも従来不可能であった立体計測を可能にし、手術シュミレーション時に必要な極めて正確な基本情報を提供することが出来た。
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