研究課題/領域番号 |
07672088
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
鈴木 敏光 昭和大学, 歯学部, 助教授 (80154558)
|
研究分担者 |
小杉 紀子 昭和大学, 歯学部, 助手 (10245805)
松葉 浩志 昭和大学, 歯学部, 助手 (90241025)
久光 久 昭和大学, 歯学部, 教授 (30092430)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | グラスポリアルケノエ-トセメント / 圧縮強さ / 間接引張強さ / 曲げ強さ / 硬さ / 歯ブラシ摩耗 / エックス線造影性 / 溶解性 / アエロジル / 材料強化 |
研究概要 |
歯科用グラスポリアルケノエ-トセメントは歯髄刺激性が低く、エナメル質や象牙質に対しても化学的な接着性があり、フッ素を溶出し、審美的にも良いため、合着材、充填材、裏層材、小窩裂溝封鎖材として広く使用されている。しかし、材料学的にもろく、溶解性が高く、摩耗抵抗性が低いなどの理由のため、適応範囲が限られているのも現状である。そこで、グラスポリアルケノエ-トセメントの機械的性質を向上させることを目的として、セメント中に8種類のアエロジル、コンポジットレジンで使用されているフィラーおよび球形の高分子ポリエチレンを添加した。それぞれ添加量を変えて試料を作成し、圧縮強さ、間接引っ張り強さ、曲げ強さ、表面硬さ、歯ブラシ摩耗、溶解性、エックス線造影性の各試験を行った。 その結果、圧縮試験では微粒子の平均粒径が30μmで、疎水性のものは添加することによりセメントの強さが低下した。逆に、間接引っ張り試験では平均粒径が1μm以下の微粉末において、その添加量を調整することにより強さの向上が認められた。また、曲げ試験では微粉末の形状が多面体でエッジがシャープなコンポジットレジンに使用されているフィラーにおいて、強さの向上が認められた。硬さ試験では平均粒径の小さいアエロジルにおいて、表面硬さの低下が認められた。歯ブラシ摩耗試験、溶解試験では、微粉末の添加による摩耗量および溶解量の増加は認められなかった。エックス線造影性試験では、特にチタンを含有しているアエロジルにおいて造影性の増大が認められた。
|