研究課題/領域番号 |
07672097
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
岩山 幸雄 朝日大学, 歯学部, 教授 (70028744)
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研究分担者 |
渋谷 俊昭 朝日大学, 歯学部, 講師 (40206149)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 歯周炎 / ピリジノリン / 破骨細胞 / 歯肉溝浸出液 / 骨吸収 |
研究概要 |
本研究は歯周炎時における骨吸収のバイオマーカーとして、骨コラーゲンに特有の架橋物質であるデオキシピリジノリン(Dpd)を用いることができるか検討したものである。 イヌ歯槽骨スライス上でウサギ破骨細胞を48時間培養し、培養液中に放出される DpdをELISA法を用いて測定した結果、破骨細胞を直接骨スライスに接しないようにカバーグラスを介した対照に比してDpdは増量した(p<0.031)。また、破骨細胞と接触させた骨スライスを抗コラーゲンタイプI抗体による免疫染色を行った結果、骨スライス上に吸収窩が認められた。 以上の事から破骨細胞によって培養液中に放出された Dpd の測定が可能なことを in vitro の系で確認できたので、次に in vivo の系、すなわち実験的歯周炎におけるDpd測定に本法を用いた。 すなわち、ビ-グル犬4頭を用いて臼歯に絹糸を結紮することにより歯周炎を惹起し、結紮0、3、7、14、21日に歯肉溝浸出液、尿、血液を採取し、それぞれのDpdを測定した。その結果、結紮後3日(急性炎症期)の歯肉溝浸出液ならびに尿中のDpdは結紮0日(健康時)に比して増量し(それぞれp<0.01、p<0.05)、慢性炎症期にはベースライン値に戻った。しかし血清Dpdは実験期間中変化は認められなかった。 以上の結果は歯肉溝浸出液デオキシピリジノリンが歯周炎における歯槽骨破壊のバイオマーカーとなりうる可能性を示唆している。
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