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歯科用チタンろう材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07672127
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

菊地 久二  日本大学, 歯学部, 助手 (40120422)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードチタン / チタンろう / ろう付強さ / 組成 / 腐食 / ろう付け / 引張強さ
研究概要

1.チタンおよびチタン合金を用いた補綴物の接合には,チタンろう材によるろう付が望ましい.そこで,ろう付を行うためのチタンろう材について,その組成およびろう付強さを測定した.組成分析には,波長分散型X線マイクロアナライザーを用いた.ろう付方法は,純チタン棒(3種)を用いて,赤外線ろう付器によりアルゴンガス雰囲気中で行った.
その結果,現在市販されているチタンろう材は,Ti,Ni,Cuなどからなり,その構造はTiとNi-Cu合金を積層した積層ろう材であった.ろう材組成は,Tiが50〜67wt%,Niが17〜30wt%,Cuが17〜20wt%の範囲であった.これらのろう材のろう付引張強さは,392〜516MPaの範囲の値を示した.
2.チタンろう材6種の耐食性を評価するために,0.1M塩化ナトリウム溶液中におけるそれぞれの分極挙動を電位走査法によって検討した。その結果,銅含有量の高いろう材では,アノード走査の酸化電流よりもカソード走査のそれが大となり,孔食の危険性が認められた。銅含有量の低いろう材では,酸化皮膜の存在によって,酸化電流が著しく低下し,銅の溶出が少ないものと考えられた。一方,Ni含有のろう材では,Niの溶出が疑われた。
3.Ti-Zr-Cuからなる,20種類のろう材の作製を試みた.その結果,赤外線ろう付器で溶融できる組成は,Tiの配合量が55wt%以下であった.試作ろう材で,最も大きいろう付引張強さを示した組成は,Ti50-Zr25-Cu25であった.このろう材のろう付引張強さは,492.7MPaを示し,現在市販されているチタンろう材と同等の値を示した.

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 菊地久二: "チタンのろう付に関する研究 第1報 市販ろう材の組成とろう付引張強さについて" 歯科材料・器械. 14・2. 213-218 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 菊地久二: "チタンのろう付に関する研究 第2報 市販ろう材の電気化学的挙動" 日大歯学. 70・5. 712-719 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 菊地久二: "チタンの鋳造とろう付け" 歯界展望別冊 デンタルオリンピア'95. 別冊. 314-314 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HISAJI KIKUCHI: "SOLDERING OF TITANIUM PART 1. COMPOSITION OF COMMERCIAL TITANIUM SOLDER AND TENSILE SOLDERING STRENGTH" THE JOURNAL OF THE JAPANESE SOCIETY FOR DENTAL MATERIALS AND DEVICES. VOL 14, No.2. 213-218 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HISAJI KIKUCHI: "STUDIES ON SOLDERING OF TITANIUM PART.2 ELECTROCHEMICAL BEHAVIOR OF BEHAVIOR OF COMMERCIAL SOLDERS" NIHON UNIVERSITY DENTAL JOURNAL. VOL 70, No.5. 712-719 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HISAJI KIKUCHI: "CASTING AND SOLDERING OF TITANIUM" DENTAL OUTLOOK EXTRA ISSUE/DENTAL OLYMPIA'95. 314 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 菊地久二: "チタンのろう付に関する研究 第1報" 歯科材料・器械. 14・2. 213-218 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 菊地久二: "チタンのろう付に関する研究 第2報" 日大歯学. 70・5. 712-719 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 菊地久二: "チタンの鋳造とろう付け" 歯界展望別冊/デンタルオリンピア'95. 別冊. 314-314 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 菊地久二 他4名: "チタンのろう付けに関する研究 第1報市販ろう材の組成とろう付引張強さについて" 歯科材料・器械. 14. 213-218 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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