• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

抗菌性歯科用レジン材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07672132
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

倉田 茂昭  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20104333)

研究分担者 楳本 貢三  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (40097275)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード抗菌性 / 歯科用レジン / カチオン型抗菌性 / ホスホニウム塩 / カチオン型抗菌剤 / 細胞毒性 / 共重合体
研究概要

歯科用レジン材料に抗菌性の機能を付与し、口腔内の歯垢形成や細菌付着などの抑制を目的とし、高分子ホスホニウム塩を検討した。ホスホニウム塩モノマーは、トリブチル(4-ビニルベンジル)ホスホニウムクロライド(V)用い、比較として、四級アンモニウム塩のメタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド(M)およびアクリル酸(A)を用いた。各モノマーおよびそれらのポリマー(PA、PM、PV)のS.mutans菌に対する抗菌性を検討した。その結果、抗菌性の効果は、A、PA、そしてMはほとんどなく、PMとVにはやや認められ、PVはこれら化合物の中で最も優れた効果を示した。
また、メタクリル酸メチル(MMA)とメタクリル酸2-ヒドロキシエチル(HEMA)との8対2のモル比の混合モノマーにVおよびMを溶解し、共重合体を調製した。VおよびMの溶解量は、Vは3モル%、Mは1モル%であったので、調製した共重合体は、Vの場合は1、2、そして3モル%(CV1、CV2、CV3)、Mの場合は1モル%(CM1)であった。なお、VおびMを含まないMMA/HEMA共重合体をコントロール(C)とした。直径10mm、厚さ1mmの各共重合体をS.mutansを加えた培養液3m1中に浸し、37℃、24時間培養した。その結果、共重合体CV1、CV2の細菌の付着量は、CおよびMに比べ少なく、有意の差が認められた。
一方、各共重合体の圧縮強さおよび曲げ強さは、VおよびMの添加量と共に減少し、VおよびMの違いによる差はなかった。たとえば、VおよびMを1モル%含有した共重合体で、圧縮強さは約10%、曲げ強さは約20%減少した。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 倉田茂昭,他: "ホスホニウム塩を用いた抗菌性歯科用レジン材料に関する研究" 第29回日本歯科理工学会学術講演会. 発表予定. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.KURATA,K.UMEMOTO,H.KUMADA,T.UMEMOTO,A.KANAZAWA,T.IKEDA,T.ENDO: "STUDY ON ANTIMICROBIAL DENTAL RESIN USING A POLYMERIC PHOSPHONIUM SALT" THE JOURNAL OF THE JAPANESE SOCIETY FOR DENTAL MATERIALS AND DEVICES. VOL.16, SPECIALISSUE. 29 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 倉田茂昭ら: "ホスホニウム塩を用いた抗菌性歯科用レジン材料に関する研究" 第29回日本歯科理工学会学術講演会発表予定1997年. 4月5,6日.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi