研究課題/領域番号 |
07672136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
亀水 秀男 朝日大学, 歯学部, 助手 (00152877)
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研究分担者 |
後藤 隆泰 朝日大学, 歯学部, 講師 (30121320)
土井 豊 朝日大学, 歯学部, 助教授 (40116067)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 鋳造用埋没材 / 耐火材 / リン酸アルミニウム / ベルリナイト / 水熱合成 |
研究概要 |
ベルリナイトは石英と類似した結晶構造と転移現象を示めすため、将来有望な埋没材用耐火材である。ベルリナイトは市販されているものは結晶性、膨張性が低く、不純物を多い。そこで、結晶性の高いベルリナイトの合成方法について検討した。 加熱法では、各種合成アルミナ水和物と第一リン酸アルミニウムとの混合物に水を加えてスラリー状態で反応させた。硬化反応後は非晶質相であるが、加熱脱水させるとベルリナイトが結晶化した。Al(H_2PO_4)_3-Al_2O_3・5H_2Oの反応系が最も結晶の高いベルリナイトが生成した。生成物は、大部分ベルリナイトであるがトリジマイト型やクリストバライト型がわずかに含有した。練和水量が多くなるとベルリナイト相は生成せず、トリジマイト型が生成した。水熱法では、加熱合成ベルリナイト種結晶をオートクレーブ中で200〜250℃で水熱処理を行った。合成生成物はベルリナイト単一相であった。結晶粒子は大きく成長して、結晶性も非常に高くなっていた。 合成ベルリナイトの結晶性解析を行った結果、生成したベルリナイトは比較的結晶性の高いものであった。加熱処理によって結晶はさらに高くなった。水熱処理を行ったベルリナイトはさらに結晶性が良くなった。水熱処理条件(リン酸溶液濃度、処理時間)によって結晶性が影響した。 合成ベルリナイトの熱的特性を検討した結果、加熱合成ベルリナイトを含有した埋没材は4〜5%の線膨張率(加熱時)を示し、再組織型転移による膨張は900〜1,000℃で起こっていた。一方、水熱処理ベルリナイトを含有した埋没材は7〜8%の線膨張率(加熱時)を示したが、再組織型転移による温度は1,100〜1,200℃で起こっていた。この転移温度はかなり高いため、今度転移温度の低下方法について検討する必要がある。
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