研究課題/領域番号 |
07672146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
藤村 哲也 徳島文理大学, 工学部, 助教授 (80219047)
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研究分担者 |
吉田 知司 (吉田 智司) 徳島文理大学, 工学部, 講師 (80220656)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 顎運動 / 下顎の運動範囲 / 光造形法 / ポッセルトフィギュア / 実体モデル / ポッセルトフィギヤ- |
研究概要 |
本研究の目的は、下顎の全運動範囲を測定して得られる下顎上の各部位が描く運動軌跡の空間形状を光造形装置で実体モデル化し、その実体モデルから各部位の運動空間がもつ複雑な自由曲面形状の特徴を明らかにすると共に、下顎の動態を追究することであった。 計画では、切歯点がとり得る全運動範囲の顎位を6自由度の顎運動測定器で測定し、得られた測定顎位より下顎上の任意点がとり得る全運動空間の輸郭形状を推定して、光造形装置で十分解析に耐え得るだけの実体モデルを完成させ、実体モデルから解析を行うことが目標であった。 研究の成果としては、目標としていた製作状態にまで加工でき、十分解析に耐え得るだけの実体モデルを完成させることができた。また、実体モデルを用いた解析では、下顎上の各点における運動空間形状の特徴が明らかとなり、下顎全体の動きも実体モデルで表現できた。以下に具体的な実施内容を示す。 1.下顎運動は、切歯点の各種限界運動と各方向への自由なあごふり運動を測定した。 2.測定データの解析は、下顎上の任意点における各種限界運動顎位と各方向への自由なあごふり運動の顎位を比較して、各解析点の全運動空間形状を推定した。 3.運動空間形状の輸郭抽出は、独自に考案した補間アルゴリズムと3次元CADソフトウェアを組み合わせて、運動空間がもつ特徴を極力損なわない方法で行った。 4.実体モデルは、下顎上の任意点における全運動空間形状、任意顎位における顎関節の形態および下顎骨などを製作した。 本研究の成果は、下顎運動に対する理解を深めるものであり、また、特に定量性を持ったモデルが提供でき、さらに顎機能診断等のより合理的なパラメータの設定につながるものと期待できる。 以上、本研究の目標はほぼ達成でき、得られた成果は学会などで発表した。
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