研究課題/領域番号 |
07672154
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
斎藤 哲夫 東北大学, 歯学部・付属病院, 助手 (60170510)
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研究分担者 |
森 士朗 東北大学, 歯学部・付属病院, 講師 (80230069)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 扁平上皮癌 / 診断 / 転移 / 組織化学 |
研究概要 |
平成7年度は新鮮標本の輸送法、処理法に主眼をおき検討を行った。輸送法については、凍結標本を作製してドライアイスと共に発泡スチロール性の箱に入れ、-20℃の状態で宅急便を用いて輸送する方法を検討してみた。試みに、北海道の某施設に協力を依頼して、何度か凍結標本を仙台まで輸送してみたところ所要時間は約24時間と比較的短時間であったが、標本の保存状態が不十分である場合もあり現在のところ信頼性に乏しいという結果であった。次に標本をPLP固定し洗浄後4℃の冷蔵状態で輸送する方法を検討したが、生食や、PBS中での長時間の保存では細胞膜表面の抗原を十分保存出来ない場合もあったが、PLP固定後PBSで洗浄しEDTA溶液中で保存した場合良好な抗原性が保たれた。おそらく、EDTAがキレート剤として働きタンパク分解酵素を阻害したためと思われる。 上記のように細胞膜表面抗原の抗原性を保持した状態で輸送するためには、新鮮標本をPLP固定し洗浄後EDTA溶液中に保存して輸送する方法が優れていると考えられた。しかし、L-PHAのように反応部位が糖鎖である場合、糖鎖に作用PLP固定法は不適切と考えられ、また、E-カドヘリンのようにカルシウム依存性に機能する接着分子の検討に際してはEDTAによる標本処理も不適切と考えられ、更なる検討が必要と思われる。
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