研究課題/領域番号 |
07672162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
染矢 源治 新潟大学, 歯学部・附属病院, 教授 (60107787)
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研究分担者 |
三浦 勝彦 新潟大学, 歯学部, 助手 (80282987)
瀬尾 憲司 新潟大学, 歯学部・附属病院, 助教授 (40242440)
高山 治子 新潟大学, 歯学部, 助手 (10216799)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Patient-controlled sedation / 静脈内鎮静法 / プロポフォール / ミダゾラム / 握力 / 客観的評価 / 鎮静薬 / 筋電図 / patient-controlled sedation / Patient-controlled Sedation / プロッポフォール / ドルミカム |
研究概要 |
目的;健康成人を対象に静脈内鎮静法の客観的評価の指標として握力の検討を行い、Patient-controlled sedation (PCS)における一回投与量と投与間隔の設定の検討を行った。対象はこの研究に同意を得られた健康成人ボランティアとした。 研究1;10名を対象に0.075mg/kgのミダゾラムを3分間かけて投与した後、握力、筋電図を経時的に測定し、自覚的と他覚的鎮静度の評価を同時に行い、握力と鎮静度の比較を行った。握力計は水銀血圧計の送気球を利用して簡易の握力計測装置を製作して行った。 結果;握力は握力はミダゾラム投与3分後に40%まで低下した。20分後には70%まで回復し、60分後には約80%まで回復した。握力と筋電図の筋仕事量には相関関係を示し、鎮静状態が深くなると握力も低下することが明らかになった。 研究2;32名を対象に、ミダゾラム0.075mg/kg ; M群(7名)、プロポフォール0.7mg/kg ; P0.7群(15名)、プロポフォール1.0mg/kg ; P1.0群(10名)をPatient-controlled analgegia (PCA)ポンプを用いて2分間かけて投与し、経時的に握力と筋電図を測定した。握力はデジタル握力計を用いて測定した。研究1と同様に鎮静度のスコアを用いて自覚的、他覚的鎮静度の評価を行った。 結果;握力は、コントロール値に対してM群では投与終了1分後で55%、30分後で83%、P0.7群では投与終了1分後で79%、3分後で85%、P1.0群では投与終了1分後で69%、15分後で83%であった。鎮静状態が深くて握力計を握れなかった症例はP1.0群で投与直後で1名、1分後で3名、3分後で1名、5分後で1名であった。 考察;研究1より握力は鎮静度の客観的評価の指標として有用性が示唆され、PCSにおける一回投与量と投与間隔の設定する際の指標となることが示唆された。研究2よりデジタル握力計において約80%以下の状態が至適鎮静状態と考えられた。鎮静時間はM群では30分程度、P0.7群では3から4分程度の至適鎮静時間であり、これらがPCSにおける投与間隔と考えられた。しかし、P1.0群では、鎮静度状態が深すぎるためPCSとしては不適と考えられた。
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