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歯肉線維芽細胞に与える活性酸素の影響

研究課題

研究課題/領域番号 07672193
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

追川 哲雄  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (90050020)

研究分担者 小倉 直美  日本大学, 松戸歯学部, 副手 (10152448)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードヒト歯肉線維芽細胞 / 活性酸素 / ヒポキサンチン / キサンチンオキシダーゼ / SOD / plasmin / plasminogen activator
研究概要

好中球等の食細胞が異物処理時に産生するO_2^-やH_2O_2等の活性酸素は生体防御に重要であるが、活性酸素と抗酸化酵素のバランスが崩れると、これら活性酸素は自己をも攻撃し炎症の増大を引き起こす。歯肉組織はsubgingival plaque中の口腔内細菌の刺激を受け遊走してきた好中球等の放出した活性酸素の刺激を受けるものと考えられる。一方、plasminはplasminogen activator(PA)によりplasminogenから変換される酵素で、precollagenaseやkininogenを活性化することから、PA-plasmin系は細胞外基質の分解、炎症の進展に関与すると示唆されている。本研究では、ヒト歯肉線維芽細胞(Gin)にhipoxanthine(HX)-xanthine oxidase(XOD)系を用いてO_2^-刺激を行い、PA-plasmin系の測定を行った。〈方法〉confluence stageのGinに各種濃度のHX-XODを各時間作用させ、培養液中のPAおよびplasmin活性を合成基質およびplasminogenを用いて測定を行った。また、O_2^-スカベンジャーであるsuperoxide dismutase(SOD)を添加した系についてもPA及びplasmin活性を測定した。さらにtissue type PA(tPA)及びurokinase type PA(uPA)の遺伝子発現についてRT-PCR法にて検索した。〈結果及び考察〉GinにHX0.1mg/ml,XOD5.0munit/mlを1時間作用させた時、Gin培養液中のPA活性は最も高値を示した。このPA活性は刺激後24時間まで経時的に上昇した。HX-XOD刺激によるPA活性の上昇はSODにより抑制された。Gin培養液中のplasmin活性の変動もPAと同様の傾向が認められた。また、tPAおよびuPA遺伝子発現を調べたところ、controlに比べてtPAのmRNA量はHX-XOD刺激系で増加し、SODの添加で増加は抑えられた。uPAの遺伝子発現はいずれの系でも認められなかった。以上の結果から、O_2^-は歯肉線維芽細胞に作用してPA-plasmin系を活性化することにより歯肉の炎症の進展および細胞外基質の分解に関与していると示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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