研究課題/領域番号 |
07672221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
天真 覚 徳島大学, 歯学部, 助教授 (40197819)
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研究分担者 |
堀内 信也 徳島大学, 歯学部・付属病院, 助手 (70263861)
日浦 賢治 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20228696)
松本 史生 徳島大学, 歯学部・附属病院, 医員
谷村 一朗 徳島大学, 歯学部, 助手 (20253221)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 後戻り / 歯間水平線維 / 力学的特性 / アクチン / 線維芽細胞 / 歯の後戻り / チュブリン |
研究概要 |
矯正的歯の移動後に起こる後戻りの原因として注目されている歯間水平線維(transseptal fibers)の矯正治療に伴うリモデリングのメカニズムを解明し、さらに、本線維の力学的特性と張力の原因を知り、この張力に影響を与える因子の解明を試みた。 まず、ラットを用いて歯の移動中および移動後における歯間水平線維のリモデリングメカニズムを検討した。この結果、歯間水平線維を構成する線維芽細胞が歯の移動に伴い、細胞数とコラーゲン合成および貪食能を調整し本線維のリモデリングに関与していることが示唆された。次に、線維芽細胞が歯間水平線維の張力に及ぼしている影響を検討するために歯間水平線維のin vitroにおけるモデルを用いて実験を行った。In vitroの実験モデルの力学的特性を検討した結果、このモデルは粘弾性体としての特徴を有しているが、エラスチンのような弾性体としての特性も強く有していることが示唆された。また、細胞骨格であるアクチンとチュブリンの特異的阻害薬であるサイトカラシンDとコルヒチンを用いて、本線維の力学的特性に影響を及ぼす細胞骨格の影響を検討した。この結果、特にアクチンが後戻りに大きな影響を与えていることが明らかになった。このアクチンの影響は動物実験においても認められた。 以上より、歯間水平線維を構成している線維芽細胞のアクチンが歯の移動後に起こる後戻りの原因であることが示唆された。
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