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自己顔貎描画テスト分析法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672231
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関奥羽大学

研究代表者

氷室 利彦  奥羽大学, 歯学部, 助教授 (30137666)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード自己顔描画テスト / 自己イメージの歪み / 自己顔イメージ / 顎変形症 / 顎矯正手術 / 眼球運動 / 役割構成レパートリーテスト / 対人認知 / 外科的矯正治療 / 自己顔像 / 自己イメージ / 対人関係
研究概要

本研究は顎変形症患者がもつ自己顔イメージを明らかにし、自己顔描画テストの確立を試みたものである。自己顔描画の解釈には、下記の指標が重要であった。1.部分の省略(頭部、髪毛、眼),2.部分に固執した強調(下顎前突、顔面非対称),3.仮面化して輪郭を重視,4.部分継起(描画順序),5.一貫性,6.女性の過度な強調,7.エロチックな表現,8.未成熟なパーソナリティー,9.描画の空間的位置,10.視線の向き,11.透視,12.描画時間,13.批判性(描画拒否),14.態度。 患者にとって描画の特別な意味は、二つの方法で示されていた。一つは積極的な場合であり、1.描画中の情緒表現、 2.普通と異なる描画順序、3.頻繁に描き直す、4.特定の部位に執着、が観察された。消極的な場合では、1.不完全な表現、2.本質的な部分の省略、3.描画に対する説明のあいまいさ、4.描画拒否、であった。顎変形症患者は、自己顔イメージに対して歪みをもっているものと考えられた。
眼球運動の測定結果から、顎変形症患者は自己の自然な表情に対して口唇や下顎へ嫌悪意識をもっているものと考えられた。微笑顔に対しては口唇やオトガイ部を避け自己防衛的に目を中心とした自己の魅力を追及する態度をとっていた。下顔面部の変形が自己顔の視覚探査行動に強い影響を与えているものと思われた。役割構成レパートリーテストによって対人認知の面から手術前後の自己像の変遷を観察すると、顎変形症患者は自己像が変わっていないと考えていた。眼球運動測定結果および役割構成レパートリーテストの所見は、自己顔描画テストで得た解釈と符合するものであった。以上のことから、自己顔描画テストは患者の内面世界を投影する技法として、妥当性をもつものと考えられた。

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 氷室 利彦: "顎変形症者の自己イメージの解析:2.自己顔描画テストの応用" 日本顎変形症学会雑誌. 5. 137-145 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 氷室 利彦: "顔貎と患者心理-歯科矯正学的見地から-" 心身医療. 10(印刷中). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshihiko Himuro: "Analysis of self-image in jaw deformity patients : 2.Self-portrait drawing test used for evaluation of self-perception of facial profiles" Japanese Jounal of Jaw Deformities. Vol.5. 137-145 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshihiko Himuro: "Facial morphology and patient's psychology : From the orthodontic point of view" Psychosomatic Therapy. Vol.10 (Now Printing). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 氷室利彦: "顔貌と患者心理-歯科矯正学的見地から-" 心身医療. 10巻6号(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 氷室利彦: "顎変形症患者の自己顔描画テスト" 日本矯正歯科学会雑誌. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 氷室利彦: "骨格性下顎前突症患者の顔面変形と自己認知の関連性" 日本顎変形症学会雑誌. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 氷室利彦: "「顔貎の心理学」-顎顔面変形の外科的矯正治療を中心に-" 日本心理医療諸学会連合 第9回大会歯科医療と心理学. 48-52 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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