研究課題/領域番号 |
07672248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
加藤 一夫 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60183266)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | フッ素 / 歯垢 / 歯垢ミネラル / マイクロスライシング / ヒト / in vivo / フッ素分布 / 層別採取 |
研究概要 |
1.歯垢中のフッ素分布の測定方法を、ウルトラミクロトームによる切片作製を利用した層別歯垢試料のサンプリング方法と、歯垢断面積の計測に基づく体積ベースのフッ素濃度測定を組み合わせることにより確立した。この方法は、同時に歯垢中のリンやカルシウムの分布測定にも応用することができた。また、同一被検査者の同一部位から反復して試料を採取するための着脱式の歯垢採取装置を考案した。 2.この方法を用いて研究期間内に以下の知見を得た。 (1)一回のフッ化物洗口(900ppmF:10秒間)前後の歯垢のフッ素分布の分析から、フッ素は容易に歯垢内に拡散し短時間でエナメル質表層に達する一方、長時間歯垢中に停滞せず24時間以内に洗口前の濃度水準に戻る。 (2)フッ素(100ppmF)と同時に尿素(3%)を作用させた歯垢のカルシウムとリンの相関は、フッ素を単独に作用させた場合より有意に高い。 (3)フッ化物洗口24時間後の歯垢中のフッ素とミネラルの分布パターンの類似性、および、歯垢中のフッ素、カルシウム、リン相互間の強い相関から、歯垢中のフッ素とミネラルが相互に関連している可能性が大きい。 (4)これらの所見から、通常の歯垢のフッ素保持能は高くないが、ミネラル量をコントロールすることにより、歯垢内のフッ素とミネラルの相互作用を利用してその保持能の高まる可能性が考えられる。 3.今後は、歯垢中のミネラルを強化する洗口溶液を調整し、洗口期間中および中止後に採取した歯垢のフッ素、カルシウムおよびリンの層別濃度変化を分析する。そして、取り込まれたフッ素が消失する課程を解析することにより、予防歯科領域で利用可能な歯垢のフッ素保持能を高める手法を検討していく。
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