研究課題/領域番号 |
07672258
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
海老塚 豊 東京大学, 薬学部, 教授 (90107384)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 薬用ニンジン / サポニン / 毛状根 / ダンマレンジオール / オキシドスクワレン / シクロアルテノール / 閉環酵素 |
研究概要 |
(1)マロニル体を含むジンセノサイド関連サポニンの逆相系HPCLによる分析条件を確立した。また、薬用ニンジン由来オキシドスクワレン閉環酵素の予想される閉環産物である、シクアルテノール、ダンンマレンジオール、β-アリミンを分離するHPLC条件、および真正サポニンのアグリコンであるプロトパナキサジオール、プロトパナキサトリオールの分析条件も同時に確立することができた。 (2)オタネニンジン毛状根液体培養系を誘導し、生長およびサポニン生産を(1)の条件で経済的に測定し、サポニン生産が通常の二次代謝産物生産とは異なりほぼ生長と平行して上昇していることを見出した。 (3)液体培養約30日目の毛状根より調整した蛋白中にオキシドスクワレン閉環酵素活性を検索し、シクロアルテノール、β-アミリンへの閉環活性のほか、ダンンマレンジオールへの閉環活性を見出だした。これらの活性はいづれも超遠心により沈殿するミクロソーム画分に局在することが判明した。ダンンマレンジオールへの閉環については、生成物に非放射性の標品を加え再結晶する稀釈分析により20Rの配置をもつダンンマレンジオール-IIであることを確証した。なお、この活性は他の植物閉環酵素とは異なり、界面活性剤により著しい不活化を受け、可溶化には成功していない。 (4)毛状根の脂溶性画分を(1)の条件で検索し、微量のプロトパナキサジオールを検出したが、ダンンマレンジオールおよびプロトパナキサトリオールは検出されず、アグリコン生成以降の配糖化は高発現していることを確認した。
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