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煎剤調整時における成分変化:ネパール産生薬成分Embelinの化学的変化

研究課題

研究課題/領域番号 07672263
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関金沢大学

研究代表者

津田 喜典  金沢大学, 薬学部, 教授 (40077508)

研究分担者 木内 文之  金沢大学, 薬学部, 助手 (60161402)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードEmberia ribes / embelin / 煎剤 / 化学変化 / 二量化 / 脱水 / dimer / benzofuran-quinone
研究概要

ネパール産生薬Emberia ribes(現地名 Bayubidanga)の果実は,古来,条虫駆除の目的に用いられてきたが,近年ネパールの研究者らによって,ヒト鞭虫に有効であると報告された.しかし,同様の投与実験がスリランカで行われた結果,その効果は疑わしいと報告され,現在未解決となっている.我々は,既にE.ribesの果実成分中ネズミ鞭虫(Trichuris muris)に対して強い殺鞭虫作用を示す物質がembelin(1)であることを明かとした(MLC=0.01mg/ml).しかし,UV吸収による追跡によって本化合物は煎剤中には役1/10量が移行するのみで,水と煮沸すると別種の化合物に変化することが明かとなった.この変化体として化合物2(45%),化合物3(10%),化合物4(2.3%),化合物5(3.3%)の4種を分離し,うち化合物2,化合物3の2種の構造を明かとした.化合物2はembelinが脱水を伴いつつその骨格が二量化したもの“dimer"で,化合物3はそれが更に脱水閉環し,還元をうけ“benzofuran-quinone"となったものであった.また,我々が新しく製したpotassium embelateは水と煮沸しても安定であった.上記のような変化は,従来天然成分の変化として考えられてきた抱合,加水分解,酸化等とは全く別種のものであり,今後生薬より煎剤を製する際に考慮すべき問題である.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Tsuda and K.Kondo: "Comparisons of in vivo Anti-Trichuris Activity of Mebendazole,Embelia ribes Decoction,and Potassium Embelate" The 17h APCO Parasitologists'Meeting(1995.7.19,東京). (口頭発表).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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