研究課題/領域番号 |
07672295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
星野 修 東京理科大学, 薬学部, 教授 (40084420)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 含ケイ素チオフェン / ビニルシリルメチルチオフェン / (置換メチル)シリルメチルチオフェン / 分子軌道計算 / PM3法 / 分子内閉環反応 / グリニアール反応 / 生物活性評価 / 2-ジクロロビニルシリルチオフェン誘導体 / 2-ジクロロビニルシリルフラン誘導体 / 3-ジクロロビニルシリルメチルチオフェン / 2-ヂメチルシリルチオフェン誘導体 / 2-クロロメチルジメチルシリルチオフェン誘導体 |
研究概要 |
(1)ビニルシリル-及び(置換メチル)シリル-メチルチオフェン類の合成 前年度見いだした、トリクロロビニルシランとマグネシウムのテトラヒドロフラン懸濁液中に、塩化チエニルメチル類を滴下することによって、2-ジクロロ(ビニル)シリルメチルチオフェン誘導体が得られる方法を本年度はさらに展開し、各種ビニルシリルメチルチオフェン誘導体を合成した。また、クロロ(クロロメチル)ジメチルシランの場合、マグネシウムのテトラヒドロフラン懸濁液中に、塩化チエニルメチル類と(クロロメチル)ジメチルシランのテトラヒドロフラン混合溶液を、滴下する変法を確立し、各種シリルメチルチオフェン類も合成することもできた。さらに、得られたシリルメチルチオフェン類のグリニアール試薬から各種(置換メチル)ジメチルシリルメチルチオフェン類を合成した。 (2)分子内閉環反応の試み 得られたビニルシリルメチルチオフェン類について、ベンゼン誘導体の場合と同様な反応条件下、それらの分子内閉環反応を種々検討したが、予想に反して閉環体は全く得られなかつた。このベンゼン誘導体との反応性の相違を考察するために、ベンゼン及びチオフェン誘導体の分子軌道計算をPM3法で行った。その結果、仮定した遷移状態でチオフェンの2位炭素のπ軌道(HOMO)とビニル基末端炭素のπ軌道(LUMO)が反結合軌道となる計算結果が得られ、このことが、閉環反応が進行しない要因と推論した。そこで、ビニル基を他の官能基(アシルオキシ基など)に代えた誘導体の閉環反応を行った。しかし、それらからも閉環体を捕捉することができなかったが、アセトキシエチル体から閉環後、閉環したと推定される生成物が得られた。複素環を含む二環性ケイ素化合物の合成には成功しなかったが、これらの研究結果は、未開拓な含ケイ素複素環化合物の研究の端緒を開くものであると考えている。 (3)生物活性評価 上記で得られた化合物の生物活性評価は、現在進行中である。
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