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アフリカツメガエルの単離肺組織を用いた生理活性ペプチドの肺吸収性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 07672331
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関京都薬科大学

研究代表者

山本 昌  京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (00166779)

研究分担者 藤田 卓也  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (00247785)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード生理活性ペプチド / インスリン / 経肺吸収 / 吸収促進剤 / タンパク分解酵素阻害剤 / アフリカツメガエル / 膜抵抗 / 肺組織
研究概要

本研究で得られた知見を以下に挙げる。
1、雌性アフリカツメガエルから摘出した肺組織をUssing chamberに装着し、donor側からreceptor側へのインスリンの透過量を経時的に測定した。その結果、添加物を併用しないコントロールでのインスリンの累積透過率は0.06%となり、見かけの透過係数(Papp)は5.6×10^<-7>cm/secとなった。次に、インスリンの透過性に及ぼす各種吸収促進剤およびタンパク分解酵素阻害剤(以下、酵素阻害剤)の効果についても検討した。吸収促進剤にはLaurylmaltoside(LM)、Sodium glycocholate(NaGC)、Sodium caprate(NaCap)を、酵素阻害剤にはBacitracin、Soybean trypsine inhibitor(STI)をそれぞれ10mM(STIは10mg/mL)の濃度で用いた。LMを併用した場合、累積透過率およびPappはコントロールの約10倍、8倍と有意な増大を示した。しかし、他の吸収促進剤や酵素阻害剤を併用した場合はコントロールに比べて有意な値の増大は認められなかった。本実験では比較的高濃度のインスリン溶液を用いており、酵素による分解の寄与が小さいため酵素阻害剤併用時に有意な効果が認められなかったものと考えられる。
2、吸収促進剤または酵素阻害剤の膜への作用を検討するため、これら添加剤の膜抵抗の変化について検討を行った。添加剤による膜抵抗の減少率は透過促進作用の強さとほぼ同じ順となり、吸収促進剤や酵素阻害剤の作用は膜抵抗の減少と何らかの関係があることが示唆された。
以上の結果から、アフリカツメガエル肺組織を用いた本研究は薬物の肺上皮細胞における透過性や添加物の効果を検討する系として有用な手段であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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