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DNAヘリカーゼを用いた哺乳類細胞のDNA複製の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672347
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関東北大学

研究代表者

榎本 武美  東北大学, 薬学部, 教授 (80107383)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードDNAヘリカーゼB / ヘリカーゼモチーフ / RecD / DNA複製 / 哺乳類細胞 / cell-free DNA複製系
研究概要

本研究は哺乳類細胞のDNA複製に関与するDNAヘリカーゼを同定し、このヘリカーゼをプローブにして哺乳類細胞のDNA複製を解析することを目的としたものである。
我々は、DNA複製の温度感受性変異株を分離し解析することにより、DNAヘリカーゼBがDNA複製に関与するDNAヘリカーゼであることを示唆してきた。本研究で、DNAポリメラーゼα-プライマーゼ複合体のプラーマ-ゼ活性に及ぼすDNAヘリカーゼBの影響を調べたところ、DNAヘリカーゼBがプライマーゼ活性を顕著にすることが観察され、DNAヘリカーゼBが原核細胞やウイルスのDNA複製に関与するDNAヘリカーゼと同様な作用をすることが明らかになった。さらに、cell-freeのDNA複製系を用いて、この系で機能するDNAヘリカーゼを検討したところ、調べた哺乳類細胞のDNAヘリカーゼのうち唯一、DNAヘリカーゼBのみがこの系で機能することが明らかになった。このように、機能の面からも、DNAヘリカーゼBがDNA複製に関与するDNAヘリカーゼであることを示すことができた。
さらに、DNAヘリカーゼBのcDNAのクローニングを試み、cDNAの全長をクローニングすることができた。ホモロジー検索の結果、DNAヘリカーゼBは大腸菌のRecD蛋白とホモロジーの高いヘリカーゼモチーフをもつことが明らかになった。このような蛋白の遺伝子が単離されたのは真核細胞では初めてのことである。この遺伝子によりコードされるアミノ酸配列からDNAヘリカーゼBに結合する抗体も作製することができた。今後、このcDNAを用いてtwo-hybrid systemによりDNAヘリカーゼBと相互作用する蛋白を検索したり、作製した抗体を用いることにより、哺乳類細胞のDNA複製機構やその開始機構を解析していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Masayuki Seki: "Characterization of DNA synthesis and DNA-dependent ATPase activity at the restrictive temperature in temperature-sensitive mutants, tsFT848 cells with thermolabile DNA helicase B" Molecular and Cellular Biology. 15. 165-172 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Akiko Saitoh: "Stimulation of mouse DNA primase-catalyzed oligoribonucleotide synthesis by mouse DNA helicase B" Nucleic Acids Research. 23. 2014-2018 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Ken Matsumoto: "Stimulation of DNA synthesis by mouse DNA helicase B in a DNA replication system containing eukaryotic replication origins." Biochemistry. 34. 7913-7922 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Toshihiko Eki: "Efficient replication of polyomavirus DNA in a cell-free system supplemented with Escherichia coli single-stranded DNA binding protein, which exhibits species-specificity in" Journal of Biochemistry. 118. 435-441 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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