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オピオイドレセプターの多様な細胞内情報伝達系に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672352
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関京都大学

研究代表者

金子 周司  京都大学, 薬学部, 助教授 (60177516)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードオピオイド受容体 / ホスホリパーゼC / カルシウムチャネル / サイクリックAMP / GTP結合タンパク質 / リン酸化 / CFTR / 脱感作
研究概要

オピオイドレセプターの多様な細胞内情報伝達機構について,アフリカツメガエル卵母細胞翻訳系を用いて調べた。ラット脳poly(A)^+RNAを注入した卵母細胞において,μ,δ,κの各オピオイドレセプターサブタイプに特異的なアゴニストは,いずれも細胞内Ca^<2+>振動の活性化に基づくCl^-電流応答を惹起した。分子クローニングされたラットκレセプターのみを発現させた場合もCキナーゼ阻害薬であるstaurosporineを添加した培地で一晩処置することにより,同様なCl^-電流応答が見出され,百日咳毒素(PTX)感受性GTP結合タンパク質(G蛋白)がその応答に介在していることが明らかになった。次に,κレセプターと細胞内cAMP系および電位依存性Ca^<2+>チャネルとの共役について,それぞれ嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御タンパク質(CFTR)およびQ型Ca^<2+>チャネルとの同時発現を試みた。κアゴニストはCFTR応答を増強,すなわち細胞内cAMP量を増大させ,またCa^<2+>チャネル応答を抑制した。これらの細胞応答にはいずれもPTX感受性G蛋白が介在していた。以上の結果によって,オピオイドレセプターを卵母細胞に発現させた場合,レセプター分子はPI代謝の活性化によるCa^<2+>動員,細胞内cAMP産生の相乗的亢進,電位依存性Ca^<2+>チャネルの抑制という独立した3経路の情報伝達系と共役しうることが示された。また,これらの細胞応答にはいずれもPTX感受性G蛋白(Gi/Go)が介在していることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 金子周司: "卵母細胞翻訳系を用いたレセプター・イオンチャネルの機能解析" 日本薬理学雑誌. 106. 243-253 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 金子周司ほか: "オピオイドレセプターの情報伝達系による脱感作の違い" 日本薬理学雑誌. 106. 147P-151P (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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