• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ステロイドスルホトランスフェラーゼの部位特異的変異誘発

研究課題

研究課題/領域番号 07672378
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

本間 浩  東京大学, 薬学部, 助教授 (50190278)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
キーワードスルホトランスフェラーゼ / 部位特異的変異誘発 / 活性硫酸 / PAPS / ラット / 肝臓
研究概要

ラット肝臓ヒドロキシステロイドスルホトランスフェラーゼ(ST)のcDNAを大腸菌内で発現させた組替え体STは、dehydroepiandrosterone(DHEA)とcortisol(CS)に対してST活性を示す。今回我々は、このcDNAを用いて、部位特異的変異誘発の手法により種々の変異体を作製した。過去の研究成果に基づき、histidine残基の変異株を調整し活性に与える影響を調べた。その結果、98番目のhistidine残基をalanineやlysineに変換したもの(H-98変異体)では、DHEAやCSに対するST活性が完全に失われることが明らかになった。また、ST活性の補酵素である活性硫酸(PAPS)に対する親和性を、PAP-agaroseアフィニティーゲルを用いて検討した。その結果、野生株はこのアフィニティーゲルに吸着し100μMのPAPで特異的に脱着され溶出されるのに対して、H-98変異体ではまったく吸着されなかった。したがって、98番目のhistidine残基は、PAPS総合部位に関与するかまたはその構造を保持するために重要な残基であると考えられる。一方、255番目のasparagine残基をalanineに変異したものは、CSに対するST活性のみが約1/5に減少していた。速度論理的解析から、この変異株ではCSに対するKm値のみが野生株に対して有意に増加しており、PAPSやDHEAに対するKm値は変化していないことが明らかになった。したがって、野生株のSTではDHEAとCSに対して異なる結合部位を持っており、255番目のasparagineはCS結合部位に特異的に関与しているものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Miyawaki,A.et al.: "Zonal distribution of sulfotransferase for phenol in olfactory sustentacular cells" EMBOJ.in the press. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi