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新規脳特異的タンパク質(PNP14)の生理機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672381
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関昭和大学

研究代表者

中條 茂男  昭和大学, 薬学部, 助教授 (50119236)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード脳特異的タンパク質 / PNP14 / Synuclein / in situ ハイブリダイゼーション
研究概要

ラット脳において、phosphoneuroprotein 14 (PNP14)に対する抗体を用いて免疫化学的に詳細に解析した結果、PNP 14にはそのファミリータンパク質が存在することを明らかにした。ファミリータンパク質はラット脳cDNAライブラリーからクローニングされたアミノ酸140基より構成される脳特異的タンパク質synuclein (SYN) 1であった。ここで用いた抗PNP 14はPNP 14を抗原に作製したポリクローナル抗体であることから、SYN1に対する交差反応性は両タンパク質間のN末側から分子中央部に存在する疎水領域まで、およびC末側10アミノ酸残基間における高い相同性によるものと考えられた。SYNは同一遺伝子からオルタナティブスプライシングにより生成するSYN1,2,3と三種類の分子種の存在が示唆されていることから、各々の分子種に対する特異抗体を調製し、免疫組織化学的手法を用いてラット脳における局在について解析した。さらに、すでに得ている全長PNP 14 cDNAがSYS cDNAとハイブリダイズしたことから、それぞれの分子種に対する特異的プローブを調製し、in situハイブリダイゼーション法に適用してラット脳内mRNAの発現についても解析した。a)牛大脳から精製したSYN1の一次構造について、ブロックされているN末アミノ酸と続く3残基を除いた136アミノ酸残基をタンパク化学的に決定した。その結果、ヒトとは8残基、ラットとは9残基にアミノ酸の置換が認められ、両者とも94%が同一アミノ酸であった。b)PNP 14,SYN1,2,3において、それぞれ特異的なアミノ酸配列に対する合成ペプチドを用いてポリクローナル抗体を作成した。イムノブロットを用いて検討し、抗体が対応する各々の分子種に対してのみ反応することを確認した。c)特異抗体を用いてラット脳内局在性について検討した結果、いずれのタンパク質も大脳では海馬>臭球に、小脳では顆粒層>分子層に発現していた。d)各々の分子種に特異的塩基配列である領域を用いて、アンチセンス、センスリボプローブを調製し、in situハイブリダイゼーションを行った。mRNAの高発現部位は各々のタンパク分子の発現部位とほぼ同様であることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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