研究課題/領域番号 |
07672410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
花田 賢太郎 国立予防衛生研究所, 細胞化学部, 主任研究官 (30192701)
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研究分担者 |
西島 正弘 国立予防衛生研究所, 細胞化学部, 部長 (60072956)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | スフィンゴ脂質 / コレステロール / GPIアンカー蛋白質 / CHO細胞 / ファゴサイトーシス / プロテオグリカン / ラテックスビーズ / カベオラ / 貪食 / ヘパリン / GPI-アンカー蛋白質 / カベオレ / リポ多糖 |
研究概要 |
生体膜機能に関するスフィンゴ脂質とコレステロールの協同的役割を解明していくには、これら膜脂質を単独または共に枯渇できるような実験系が極めて有用であると考えられる。我々はスフィンゴ脂質合成の欠損したチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞変異株とコレステロール合成阻害剤を併用することにより上述したような理想的な実験系を先ず確立した。高等動物細胞のGPI-アンカー蛋白質は非イオン性界面活性剤Triton-X100に不溶性であることが知られているが上述した実験系を用いてこの性質がスフィンゴ脂質およびコレステロールを含んだ複合体を形成することに起因していることを示した。 スフィンゴ脂質やコレステロールといった細胞膜脂質がファゴサイトーシス(貪食作用)に関わっている可能性を検討した。先ず、CHO細胞において、ラテックスビーズ結合活性および取り込み活性を定量するアッセイ法を開発した。CHO細胞におけるラテックススビーズ取り込み活性は、スフォンゴ脂質やコレステロールの細胞内含量が正常量の50%以下に減少してもほとんど変化がなく、使用条件範囲内ではこれら膜脂質の貪食作用への関与を見いだすことはできなかった。しかし、貪食作用のプローブとして汎用されているラテックススビーズの膜受容体は不明であったが、膜表面プロテオグリカンがラテックスビーズの細胞への結合に必須であることを明らかにした。 一方、GPI-アンカー蛋白の一種であるCD14を介してエンドトキシン応答の解析を行ない、リポ多糖刺激による転写因子NFkBの活性化反応経路の途上でホスファチジルコリンの分解に伴うジアシルグリセロールの生産が起こることを見い出した。
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