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癌原性化合物2-ナフチルアミンの新規代謝物の検索

研究課題

研究課題/領域番号 07672417
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医薬分子機能学
研究機関東京大学

研究代表者

増野 匡彦  東京大学, 薬学部, 助手 (90165697)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードシトクロムP450 / シトクロムP450化学モデル / 薬物代謝 / 2-ナフチルアミン / カップリング縮合反応 / 癌原性
研究概要

癌原性化合物である2-ナフチルアミンの新規代謝物として二分子がカップリング縮合したジベンゾフェナジン類を同定とすることを第一の目的とした。本新規代謝物は平面性縮合芳香環であり、その点でベンツピレンと類似していることに注目し、ベンツピレン同様の生体障害作用を有しているかも検討し、以下のことを明らかにした。
1) 2-ナフチルアミンを基質とした薬物代謝酵素P450化学モデル系の反応を種々行い、すでに得られているジベンゾ[a,h]フェナジン以外の異性体の生成を検討したが他の代謝物候補は得られなかった。
2) ラット肝ミクロソームを用いた検討より、シトクロムP450によっても2-ナフチルアミンのカップリング縮合が進行しジベンゾ[a,h]フェナジンが新規代謝として生成することが示せた。ラット肝ミクロソームでは他にも新規カップリング縮合代謝物が生成していることがGC-MSより推測できたが同定には至っていない。
3) ジベンゾ[a,h]フェナジンのシトクロムP450 1A誘導を検討したところベンツピレン同様強力な誘導活性が見られた。新規代謝物ジベンゾ[a,h]フェナジンの毒性を考察する上で重要な知見である。
4) ジベンゾ[a,h]フェナジンは膀胱ガンを誘発すると1970年代に報告されていたので、本化合物の代謝を検討した。しかしラット肝ミクロソーム系では本化合物の消費は少なく代謝は遅いことが示唆された。
以上研究計画はほぼ遂行されたが、2)で述べた他のカップリング縮合代謝物の同定が新たな課題となった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Ohe: "Novel Oxidative Pathway of para-Substituted Phenols in Cytochrome P-450 Chemical Model;Substituent Elimination Accompanying ipso-Substitution by the Oxygen Atom of the Active Species." Teterahedron.Lett.,. 36. 7681-7684 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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