研究課題/領域番号 |
07672512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
森岡 由起子 (1997) 山形大学, 医学部・看護学科, 助教授 (70113983)
鈴木 育子 (1995-1996) 山形大学, 医学部, 助手 (20261703)
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研究分担者 |
生地 新 山形大学, 医学部・精神科神経科, 講師 (20185177)
千葉 ヒロ子 山形大学, 医学部・看護学科, 教授 (50123310)
SUZUKI Ikuko YAMAGATA UNIVERSITY,SCHOOL OF NURSING,INSTRUCTOR (20261703)
森岡 由起子 山形大学, 医学部, 助教授 (70113983)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 不妊 / 心理 / ストレス / 抑うつ / 不安 / 援助 / 不妊症 / 心理学 / 母性看護学 / 治療上の困難 / 受容のプロセス / 個別カウンセリング / 人格特性 / 母性理念 |
研究概要 |
我々はこれまでの報告で、不妊症女性は治療機関が長期化するにしたがって、抑うつおよび神経症傾向が強まることを明らかにした。今年度は、治療における困難に焦点をあてた準構造化面接を107名の不妊症女性に対して行った。 面接によれば、49.2%は健康保険の自己負担率増加に関連した経済的問題を抱え、57.8%は治療に関連した時間的圧迫を感じており、22.1%は家庭的問題を抱えていた。全体の90%を占める就業中のうち、10%は治療のため仕事を辞めており、7%は仕事をパートタイムに変えていた。胎外受精胚移植法を受けている女性のうち、30%は治療を自分の親族に秘密にしており、50%は夫の親族に秘密にしていた。40歳を過ぎてから子どもを作るために日本人と結婚した4人の中国人女性に代表されるように、不妊症女性の中には自分の生殖年齢を現実よりも高めに考えているものがいた。不妊という事実を受け入れるプロセスを援助するために提案された自助グループへの参加に同意したものは、ほとんどいなかった。 以上の結果から我々は、不妊症女性の中には、時間、経済、家族関係を犠牲にしながら治療に対して非現実的な見通しを持つものがいると考える。このタイプの女性は、治療の限界を受け入れ、育児から離れた人生設計をたてるための援助を必要とすると思われる。
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