研究課題/領域番号 |
07672517
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 愛知県立看護大学 |
研究代表者 |
波多野 梗子 愛知県立看護大学, 看護学部・学長, 教授 (60238011)
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研究分担者 |
山田 聡子 愛知県立看護大学, 看護学部, 助手 (80285238)
小野寺 杜紀 埼玉県立衛生短期大学, 教授 (40070700)
森田 チヱコ 愛知県立看護大学, 教授 (50070686)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 看護倫理教育 / 看護ジレンマ / 看護倫理 / 臨床実習 / 教育方法 / 教育カリキュラム / 実態調査 / 教務主任 / 教育・方法 / 倫理的問題 / 倫理的意志決定 / 看護婦の規律 / 看護婦 / 看護道徳 |
研究概要 |
医療における倫理的課題が社会問題となり、看護倫理に基づく役割と行動が看護職者に期待されている。一方で、多くの看護職者は臨床現場で遭遇する様々な倫理的課題にジレンマを感じている。ジレンマを克服し、社会の期待に応える看護職者を育てるためには、看護倫理教育がこれまで以上に重要となる。 そこで、今後の看護倫理教育に資することを目的に以下の3テーマで本研究を実施し、次のような知見を得た。 1.臨床場面における看護ジレンマ 看護婦22名に面接調査などを実施した。その結果、看護職者は臨床場面で(1)看護業務に関するもの(2)看護体制・共働者に関するもの(3)倫理的原則・権利に関するもの(4)その他に対してジレンマを感じていた。 ジレンマを根本的に解決しようとする看護職者は少なかった。 2.臨床実習場面における看護倫理教育 看護教員養成講習会受講生133名を対象に質問紙調査を行った。臨床実習で学生が倫理的課題にジレンマを感じている場面を示し、その学生への指導内容を質問した。その結果、多くの指導者はジレンマを認識せず、指導者が考えた方法で学生を行動させていた。ジレンマを認識した指導者は、ジレンマの原因を考察させていた。しかし、学生自身に解決策を考えさせる指導者は少なかった。これらは、倫理的課題の内容によって相違が見られた。 3.看護倫理教育の現状 看護学校494校を対象に質問紙調査を行った。回答は教務主任に依頼し、293校から回収できた。 その結果、ほとんどの学校が様々な教科目の一部に看護倫理教育を組み込んでいた。また、倫理に関する独立科目を設置している学校は約半数であった。さらに、教務主任の倫理教育に関する意識調査の結果、基礎教育の時点から学内教育と臨床実習を連携させた多角的な教育が望まれていることがわかった。しかし、具体的な教育内容については、意見にばらつきが見られ、認識に統一性が見られないことが明かとなった。
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