研究課題/領域番号 |
07672540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
河合 千恵子 久留米大学, 医学部, 教授 (80091114)
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研究分担者 |
波多野 浩道 久留米大学, 医学部, 助教授 (50164851)
山下 文雄 久留米大学, 医学部, 教授 (20080723)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 看護学 / 教育方法 / 教育評価 / 模擬患者 / 小集団 / 評価 |
研究概要 |
4年制看護大学の教育カリキュラムは、総合目標である「自主・自立・創造性・発展性・問題解決力の獲得」および従来の医学教育モデルを越えた、人間中心の学習・教育法が要求される。 本学科における基礎看護学技術教育では、看護を行う際に、対象者の条件やその場の状況に合わせて実践できる基礎技術を身につけることを目指している。 看護技術を使う際の看護者の行動には、場の条件や対象者の条件を総合的に読みとり(場の測定)、相手の立場に立ったきめ細かい心配り(神経の使い方)の習得が必要である。つまり、看護技術は、場を測定し神経を使う頭脳の働きと身体的動きによる表現が一体となったものである。この行動を身につけることが、個別性のある対象者のさまざまな条件や場の条件に適用する基本となる。 この行動形成は手順として教え込まれて習得していくのではなく、「具体の場」の中で「場の測定」をし「神経の使い方」の習得によって自ら創造していくものであり、「主体的に探求する行動」により形成される。 このような考え方をベースにして、看護技術教育を小集団による課題学習を中心に行っている。 今回、教育方法と評価の開発を目的として、学習の設計時、「具体の場」の1つとして、模擬患者(simulated patient:SP)の導入を試みた。評価の試みは、小集団課題解決学習の学習プロセスを学生の行動から評価したこと。また、3年間の技術の各単元毎の学生から得た授業評価を分析した。 その結果、技術教育に模擬患者を用いることが有用であることが示された。評価では、学生の学習行動から学習プロセスが観察可能なこと、学生の授業評価から、教授-学習過程の教師・学生間のズレが明確化され、今後の方向の示唆を得た。
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