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高齢者の身体的状況および日常的活動度が住空間評価の軸形成に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07680002
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関岩手大学

研究代表者

長澤 由喜子  岩手大学, 教育学部, 助教授 (70164415)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード空間評価 / 高齢者 / 個人差 / 身体的衰え / 外出頻度 / 多次元尺度法
研究概要

空間評価における個人差に関する研究の一環として,身体的状況や生活経験に基づく個人差が大きい高齢者に着目し,面接法による写真エレメントの分類による心理実験を試み,同時に生活実態把握のための調査を実施した。被験者は60歳〜70歳の男性9名,女性12名計21名である。心理実験では,身体的状況による影響を明確に捉えることを意図し,公共建築物へのアクセスのしやすさを視点とする写真エレメント16枚を用いた。
分析の結果得られた知見は,以下に要約される。
1.総合評価の評価傾向は,情緒性重視群と機能性重視群に二分された。
2.典型評価パターンとして,以下の5つが抽出された。(以下,評価軸としてのディメンジョンをDで表示)
(1)パターンI(D1=明るさ,寄与率91%)
(2)パターンII(D1=親近感,寄与率43%,D2=空間の広さ,寄与率20%,D3=個人的関心,寄与率10%)
(3)パターンIII(D1=明るさ,寄与率46%,D2=段数,寄与率22%,D3=建物の用途,寄与率13%)
(4)パターンIV(D1+D2=段数,寄与率75%,D3=好感度,寄与率8%)
(5)パターンV(D1+D2=段数,寄与率60%,D3=建物の外観,寄与率17%)
3.5つのパターンと外出頻度にみる活動度および体力・健康への自信の程度との関連を検討した結果,高齢化に伴う体力的な衰えが顕著でない場合には,本来の情緒性重視の評価傾向が保たれていた。外出頻度が低下すると,その影響は,ディメンジョンウェイトの低下として表れはじめ,さらに,体力や健康への自信が失われていくと,評価軸としてのディメンジョンの形成に,直接的に影響が及ぶ傾向がみられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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