研究概要 |
1.長さによる体表面展開図と密着衣服原型の特徴把握-前胴部の間隙寸法と空隙寸法の理論的構成-:前胴部の体表面展開図および立体裁断による密着衣服原型の基準線に「人体寸法」以外に,体表曲面を平面で構成するために必要な「間隙寸法および空隙寸法」の特徴を抽出し,その寸法の理論的な構成を関係式から明からした。展開図および密着衣の寸法が実際に作成しないで予測でき,間隙と空隙寸法を体表面形状に対応した体形情報として提示できた。 2.角度による衣服構成の理論的解釈と衣服設計のための体表面形状の特徴把握:衣服設計を理論的に進めるため,角度による衣服構成のガウスの曲率と測地的曲率による曲率的解釈を行った。実際に平面と比較した胴部体表面特徴をガウスの曲率と測地的曲率で把握し,平面,球面,鞍状の面を色表示した。 3.立体裁断的密着包衣の3次元上での自動作成とその曲率による特徴把握:3次元体表面を包む凸点を自動算出した。その3次元座標から三角形凸包多面体を作成して密着包衣とし,この曲率の特徴を色表示した密着包衣の着装シュミレーション化を行った。また,体表面の曲率と比較した密着包衣の曲率などの特徴を検討した。 4.立体裁断的密着包衣の平面展開による立体裁断的密着衣服原型の作成:個々の密着包衣の3次元座標上の三角形分割面を2次元上に平面展開することで,上述1.の密着衣服原型と同じ構成のパターンをほぼ自動作成できるようにした。 以上,衣服設計のための成人女子の体表曲面形状および密着衣服の構成を″長さ″と″角度″から理論的に解釈し,個々の体形情報を明確にした表示したコンピュータによる立体裁断的衣服パターンの設計システムを構築した。
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