研究課題/領域番号 |
07680034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
永村 一雄 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (60138972)
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研究分担者 |
深井 一夫 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (60156734)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 床暖房 / 温冷感 / 接触温度 / 模擬足 / 低温やけど / 接触 / 温度 |
研究概要 |
建物の熱負荷の観点から、表面温度と空気温度で規定されていた床暖房の設計基準を、より安全を意識した接触温で規定するための設計基準の提案と、それを竣工時に確認できる検査方法の開発が本研究の目的であった。これを達成するため、人体足部に似せた模型である模擬足を作成し、これを用いて実験室内で血流量変化による内部温度分布や床表面の接触温度を測定した。また確認のための有限要素法による数値シミュレーションも行った。 模擬足の材料特性値の同定作業を行った結果、定常状態における数値計算の推定値と実測値の比較では、両者は極めて良好な一致をみており、乖離幅は、温度にして1℃程度である。さらに、実際の床暖房住宅のフィールド調査も併せて行った。現在の床暖房の表面温度を規定しているBL法による閉塞温度も同時に計測し、現行のBL法による閉塞温度では、容易に50℃に近づく接触温度もみられるが、実際の人体による接触温度では、せいぜい40℃前後となり、温水温度幅を考えても、BL法による接触温度の推定には無理のあることが判った。 また、先に述べた模擬足用シミュレーションを利用して、実際の体接触温度のシミュレーションに用いたところ、定常状態では実用上は十分な精度で計算可能であることが判った。この結果から、模擬足と実際の人体接触温度の間の関係式を探り、本来の目的であった模擬足単独による床暖房の表面接触温度の評価への足掛かりとすることができた。但し、実際の評価試験に用いるには、今回開発した模擬点はまだ規模が大きすぎ、利便性が劣るので改善の余地が十分残されていることに注意すべきであろう。
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