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骨粗鬆症予防におけるタンパク質栄養と運動の役割

研究課題

研究課題/領域番号 07680036
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 家政学
研究機関大阪教育大学 (1996)
大阪市立大学 (1995)

研究代表者

奥田 豊子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90047308)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード骨粗鬆症 / 骨重量 / 骨塩量 / 骨強度 / 低タンパク質食 / 高タンパク食 / 運動 / カルシウム腸管吸収 / コラーゲンペプチド / 分離大豆タンパク質 / タンパク質欠乏 / 骨カルシウム濃度 / 成長期ラット / 奥田 豊子
研究概要

骨粗鬆症は骨量の減少すなはち骨中のミネラルだけでなくタンパク質も減少していく疾患であり、その予防には食生活や運動などのライフスタイルが重要であるといわれている。そこで、成長期および成熟期ラットを用いて、タンパク質の摂取量、タンパク質の質の違い、自発運動などが骨塩代謝にどのような影響を及ぼすかを検討した。まず成長期ラットにタンパク源をカゼインとし、その、カルシウムの摂取量に差がなくても、タンパクレベルが低い食事(5%)では,カルシウム、リン、マグネシウムの腸管吸収率や体内蓄積率が低下し、骨成長や骨強度が低値を示した.骨粗鬆症予防のためには、成長期の頃のタンパク質栄養がいかに重要であるかを示した。一方、タンパク質の過剰摂取は、尿中へのカルシウム排泄を増大させるが、骨塩代謝への影響については明らかではない。そこで、高タンパク食で、骨塩代謝を正常にに維持するためにはどのようなタンパク源が適しているかを検討した。卵巣を摘出した骨粗鬆症モデルラットに、25%カゼイン食、50%カゼイン食、50%分離大豆タンパク食(SPI)、25%カゼイン_+25%コラーゲンペプテチド(LCP)食、25%SPI_+25%LCP食を12週間投与した。LCPを組み合わせた群にはそれぞれ運動群も設定した。飼料摂取量、体脂肪率、終体重は50%タンパク食のタンパク源の違い、運動による影響は認められなかった。50%のカゼイン食では尿中カルシウム排泄量が25%カゼイン食の約10倍と高くなったが、吸収量に比較し、尿中排泄量はわずかにすぎないので、体内カルシウム蓄積量、大腿骨重量、カルシウム含量、強度には差が認められなかった。カゼインやSPI単独の群と、カゼインやSPIにLCPを加えた群に分けて検討すると、LCPを加えた群の大腿骨重量、カルシウム、マグネシウム含量は有意に高く、大腿骨、上腕骨強度は高い傾向を示した。以上の成績よりラットでは、高タンパク食で尿中排泄カルシウム量は増加するが、尿中排泄量がわずかなので、骨塩代謝への影響は小さいこと、コラーゲンペプチドが骨塩代謝に何らかの影響を及ぼしていることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 奥田豊子: "高齢者におけるカルシウム,リン,マグネシウムの吸収率と出納" 栄養学雑誌. 53. 33-40 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 奥田豊子: "高タンパク食摂取時の体組成および骨塩代謝に及ぼす食事タンパク質と運動の影響" 微量栄養素研究. 12. 39-43 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山崎英恵: "成熟ラットの骨塩代謝に及ぼす食塩過剰摂取と運動の影響" 微量栄養素研究. 13. 81-86 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toyoko Okuda: "Dietary intake, absorption and balance of calcium, phosphorus and magnesium in elderly people" Jpn.J.Nutr.53. 33-40 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toyoko Okuda: "Effects of sources of dietary proteins and exercise on body somposition and bone metabolism in rats on high-protein diets" Trace Nutrients Research. 12. 39-43 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hanae Yamazaki: "Effects of sodium chloride supplements and running exercise on bone metabolism in rats fed low calcium diet" Trace Nutrients Research. 13. 81-86 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山崎英恵: "成熟ラットの骨塩代謝に及ぼす食塩過剰摂取と運動の影響" 微量栄養素研究. 13. 81-86 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 奥田 豊子: "高タンパク食摂取時の体組成および骨塩代謝に及ぼす食事タンパク質と運動の影響" 微量栄養素研究. 12. 39-43 (1955)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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