研究課題/領域番号 |
07680045
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
佐藤 和人 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (40187175)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / 栄養 / 自己免疫 / 関節炎モデル / 経口免疫 |
研究概要 |
1。慢性関節リウマチ患者の栄養と免疫 慢性関節リウマリ(RA)50例および性平均年齢の一致した健常人50例を対象とし、食事調査をおこない求めた各栄養摂取量を比較した。さらにRA群では各栄養素毎に不足群、適正群、過剰群に分類、臨床的な活動指数(疲労度指数、関節点数、QOL点数)、検査所見(CRP、RAPA、WBC、Hb、Plt)との関連を検討した。さらにTリンパ球活性化マーカーとして血清中の可溶性インターロイキン2リセプター(IL-2R)を測定した。その結果、RAではコントロール群に比し多価不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸の低下と動物性脂質比の上昇を認めた。また、RA患者の総エネルギーが不足した群において疲労度指数・関節点数の有意の低下を認め、食物繊維が不足した群では可溶性IL-2Rは有意に高値を示した。以上のようにRAでは栄養摂取に偏りがみられるとともに、臨床的活動性や免疫機能が栄養と関連する可能性が示唆された。 2。実験的関節炎モデルにおける食餌制限と径口免疫の影響 DBA/1Jマウスを用い、group1: カロリー制限+自己抗原(タイプIIコラーゲン:TIIC)径口投与群、group2:カロリー制限のみ群、group3:自己抗原径口投与のみ群、group4:コントロール群に分類した。カロリー制限群はコントロールの70%の食餌を摂取させた。TIICとFCA免疫し関節炎を誘発した。その結果、関節腫脹はgroupl<group2<group3<group4の順であった。羊赤血球に対する遅延型反応はカロリー制限群でもよく保たれていた。抗TIIC抗体の産生がgroup1で抑制されていた。以上よりカロリー制限および自己抗原の経口投与により異種抗原に対する免疫反応を抑制せず、自己抗原に対する反応のみを抑制できた。この結果はRAをはじめとする自己免疫病の制御に食事(栄養)が有効な治療法となる可能性を示唆する。 今後、1oの研究では実際の慢性関節リウマチ患者において摂取栄養素と免疫能の関連についてさらに解析を進める。その結果は実際の患者食事指導にも将来反映させることが期待できる。2。の研究では関節炎動物モデルにおいて食物や栄養が腸管免疫系を介して全身の免疫系に対してどのように作用するかそのメカニズムを解析する。
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