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藍染めに用いられるすくも中の赤色色素成分の分析とその生成過程

研究課題

研究課題/領域番号 07680056
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

牛田 智  武庫川女子大学, 生活環境学部, 助教授 (40176657)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード藍 / すくも / インジゴ / インジルビン / インジカン
研究概要

藍染に用いられる染料である天然藍(すくもやインド藍)には、藍の色素成分であるインジゴ以外に、赤色色素のインジルビンやその他の赤色色素が含まれていること、これらを高速液体クロマトグラフィーで分離・分析できることがわかっているが、これらの色素は染色を行えば繊維にも染着する。そこで、それらの色素の染色布からの抽出方法と高速液体クロマトグラフィによる分析方法を確立した。
藍染の人気が高まっている現在、「正藍染」とか「天然藍染」とか称した藍染製品が市販されているが、それらが合成インジゴで染色したものであったり、合成インジゴを混ぜた天然藍で染色したものであったりすることも多い。目で見ただけではその区別はつきにくいが、天然藍に含まれている不純物としての赤色色素の量を分析すれば、天然藍による製品かどうかを区別できると考えられるが、合成インジゴによる染色布と天然藍による染色布に上記の赤色色素成分の有無に違いがあることがわかった。
インジゴは、藍植物中に含まれる、無色のインジカンと呼ばれる配糖体の加水分解によって得られたインドキシルの2分子が酸化的に結合して生成する。インジルビンは、その2分子の結合の際に、インジゴ分子の生成とは異なる様式でインドキシルが結合してできたものだと考えられているが、どのような条件で多く生成するのかを調べたところ、pH11前後を最高に、アルカリ条件で多く生成することがわかった。他の赤色色素の生成も、インジカンからインジゴができる過程で生成するのかどうかを、市販試薬のインジカンを用いて調べたところ、インジルビン以外の赤色色素は生成せず、別の過程を経ているのではないかと推察された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 牛田 智: "すくも中に含まれる赤色色素の抽出と分析" 日本家政学会誌. 46. 1167-1171 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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